今日も一本アニメを見たので、その感想ログです。
転生王女と天才令嬢の魔法革命
・公式あらすじ
パレッティア王国王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアには前世の記憶がある。
魔法が当たり前に存在する世界に転生し、魔法使いに憧れるアニスフィアが夢見たのは、
魔法で空を飛ぶという、破天荒で非常識なことだった。けれど、なぜか魔法が使えないアニスフィアは日夜、
キテレツ王女とあだ名されながら、怪しげな研究に明け暮れるはめに。ある夜、お手製魔女箒で空へ飛び立ったアニスフィア。
暴走する箒が飛び込んだのは、貴族学院の夜会。そこでは、魔法の天才と噂される完璧公爵令嬢ユフィリアが、
アニスフィアの弟・アルガルド王子から婚約破棄を宣言されているところだった。
声もなく流されるユフィリアの涙を見たアニスフィアはそっと手を差し伸べる。出典:
1話~2話がかなり丁寧に描かれていて好感が持てる。原作1巻は読んだことがあったけれど、もっとあっさり誘拐してメイン二人が一緒になっていたような印象だった。アニメ版では、王女様の奔放さを先にしっかり表現しつつ、令嬢の不憫さもきっちり描き切った上での誘拐劇になっていた。
転生もののストーリーとしては、某盾の勇者を思い出すような(向こうのほうがまだ癒しがいっぱいいるけど)、かなり不穏でシリアスな雰囲気が全編通して描かれる。主人公のアニスが、竹を割ったような性格であけっぴろげなので、そこが中和されて気楽に見れる……という要素を期待していたのだが、主人公もなんだかかなり影があってちょっと心配してしまう感じ。
あと、天才令嬢のほうもずっと辛気臭い。暴れる王女とそれを冷静に窘める令嬢という関係性が描かれるのかと思っていたのだが、ちょっと想像と違った。
一本の柱が終わって以降、さらに辛気臭い展開が加速。終盤、CV釘宮理恵のキャラが出てくるけれど、このキャラも闇!声がくぎゅうじゃなかったら耐えられないよ……。
全体的に、作画も演出も声もクオリティが高くて、アニメ作品としては良作の部類に入るのかなと思うのだけれど、心が辛い。
とはいえ、最後は大団円。百合シーンもほんのりありながら。まだまだ波乱が起きそうな状況だけど、アニメとしてはきれいに一区切り、なのかなw
重厚なストーリー、美麗なアニメーションを求める人にはお勧めの作品!
一方で、元気に跳ね回る可愛らしいキャラクターやコミカルで爽快感のあるストーリーを求める方にはあまり向かないかも、な作品。でも、1話2話はクオリティが高いのでできれば見てほしい。