ささざめブログ

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【映画】下品で下劣でおバカで最高『最終絶叫計画 (2000)』の感想

2000年公開、キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督作『最終絶叫計画』を紹介/レビュー。

紹介/感想

後に、シリーズ第5作まで作られる、ブラックコメディ満載のコメディ・ホラーの、記念すべき第一作。いつか見たいなぁと思っていたら、ネットフリックスに入ってるのを見つけて早速視聴しました。

ちなみに原題は"Scary Movie"。こっちも真っ向勝負な感じで最高だし、これを『最終絶叫計画』なんてB級映画まるだしなタイトルに翻訳したのも凄い。

全編、もうとにかく最低最悪のブラックジョークの連発で絶対子供に見せられない作品。度々爆笑をしながら鑑賞。

単にお下品コメディというだけでなく、めちゃくちゃパロディ満載で、映画リテラシーが高くないともうまったく楽しめなさそうなところも好きポイントでした。

これが1億ドル以上の興行収入になるっていうんだから、アメリカってまじで映画の国なんだなぁ……という納得も覚えます。(あんなに汚い+子供に見せられないシーンだらけでそんだけ売れるってまじでどういうことなのか想像つかないですね)

メインのパロディ元になったスクリームとラストサマーのプロットを活かしながら「いったい誰がゴーストフェイスなのか」というところで、物語的にもヒキを作りつつ、思わぬラストも迎えるため、見終わったときの満足感も最高潮でした。

求められるは映画/文化リテラシー

先述の通り、まずは『スクリーム』と『ラストサマー』を見ていないともうなにも始まらないと言っても良い本作。その二作をうまくブレンドして、翻弄しながら楽しませてくれる良さがありました。

それに加えて『エクソシスト』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『マトリックス』やら『ユージュアル・サスペクツ』やら、きっと私も見落としているだろうパロディが満載で、それらを知っているかどうかで笑えるポイントが全く違ってくる感じでした。

コレに加えて、アメリカの文化的な面についてのブラックジョークも多彩。とにかく偏見と差別のオンパレード。

そんなわけで、楽しめるかどうかめちゃくちゃ篩にかけてくる作品でした。まあでも、これは自分が色々映画とか見てるからそう思うだけで、意外と見てなくても楽しめる様になっているのかもしれない!

まとめ

ずっと見たいと思っていた作品だったのですが、期待以上に最悪で最高でしたw

最初にこのシリーズを認知したのは、シリーズ4作目に登場する『呪怨』をパロディしたワンシーンを見たところからなので、ちょっとずつ見ていってそこまでぜひたどり着きたいですね。

2013年以降続編は作られていないのですが、これくらいぶち抜けたバカな映画もやはり良いものです。