
2023年公開(日本公開:2024年)、ケヴィン・グルタート監督作『ソウ X』を紹介/レビュー。
紹介/感想
あまりにも有名になりすぎたどんでん返しでおなじみの第一作と、世界一有名なゴア・スプラッターシリーズとして成長していったシリーズ作、SAW(ソウ)。その第十作が、プライムビデオに上がってきていたので、早速視聴してみた感想です。
ソウシリーズは、ぶっちゃけると、2か3までしか見てませんし、すっかり記憶もなくなっている状態。とりあえずなんの予備知識もなくXを見始めると、冒頭から、「あれ、このおじいさんがジグソウなんだっけ?」というところから。こりゃいかんと、慌ててあらすじやら今作の立ち位置を確認。正直、この最前提となる部分は把握していたほうが楽しめそうでした。
で、本作なんですが、まず時系列的にはシリーズ第一作のソウ(無印)と第二作ソウ2の間の出来事。主人公は、シリーズの主人公であり、最凶の悪役でもある「ジグソウ(ジョン・クレイマー)」本人となっています。
長く続いたソウシリーズですが、直近は正統続編というよりはややスピンオフ的な位置づけに近かったのを、あらためて「ソウ」という名前をつけたリブート的な役割を持つ作品のようでした。
本人はもちろん、いくつかのシリーズお馴染みの人気キャラクターも登場してるとあって、シリーズファンならより一層楽しめる、的な作品に仕上がっている模様。
といったところまでを頭に入れて、改めて視聴。先にいうと、このあたりまでは分かっていたほうが明らかに楽しめそうな感じでした。
閑話休題。本作の内容としては、がん末期患者であるジョンが、生に縋り付く様から、彼の人間らしさを引き出しつつ、ジグソウとしての彼の残虐な非道を、観客が理解し、応援できるほどにまで高めていく内容になっています。
いやまあ、とはいえそれでもやりすぎなところはあるんですが、終始ジョンの方に感情移入しちゃうんですよね。
ソウといえば、後年の評判は「ただの馬鹿げたスプラッター作品」的に揶揄されることも多い印象で、私としてもそのイメージが強かったんですが、本作は割としっかり前提の心理描写をしっかりしてくれて好印象。(逆に、中期ソウが好きだった人には、スロースタートすぎるという不評もあったみたい)
先述の通り、ジグソウのあの残虐パズルを行う動機というか、意味がしっかり描かれるから、自然と入り込めようにできていました。
まあとはいえ、やっぱりやりすぎですけどね(笑) 一応趣旨として、ジョンのゲームは生き残る可能性が残っていないと意味がないはずなんですが、ワイヤーソーのゲームと、脳みそ取り出すゲーム、どう考えても無理すぎる(笑)
そして、今挙げた2種類のゲーム、最高に痛いです。やばいです。久々に、画面を直視できない痛みを見ましたね。
そんなわけで、スプラッターとしての要素もしっかり維持してる作品なのでした。
結末はちょっと消化不良
本作ですが、ラストシーンはある理由で消化不良です。結末の根幹に関わるので詳しくは述べませんが、「そう終わっちゃうの?」と疑問が出るほど。
そして、いつもおなじみの「ゲームオーバー!」のセリフもなし。いつもは閉じられる扉が、今回は開かれて終わる、という演出になっています。
調べたところによると、これは、本作と地続きのストーリーになる予定の次回作に向けた演出だったようで、そのためにストーリー的にも物足りないラストとなったんだとか。
ということは、次作ではアイツがそれはもうとんでもない目に……? そりゃ見るしかねぇな!
……と思いつつ、やっぱりワイヤーソーのほうがひどくね?となりそうな気もしています。
まとめ
ソウシリーズ。しばらく見てませんでしたが、久々に見ても楽しかったです。
改めて調べてみると、カルト的人気があるのがよくわかりますね。シリーズ全体を通して出てるキャラクターが色々いて、ジグソウの正統後継者が誰であるべきかとか、そんな議論で海外はめっちゃ盛り上がってそうな感じでした。
Fandom見てるだけで時間が溶けていく作品ですね。心の余裕が出てきたら、シリーズ全部見てみようかな、なんて思ったりもするささざめでした。