ささざめブログ

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【漫画】不思議で楽しい職場です『異世界の役所でアルバイト始めました(全4巻)』の感想

硝子町玻璃原作、かから著『異世界の役所でアルバイト始めました』を読んだので、感想・レビューを書きます。

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紹介・感想

私の初バイトはニトリのレジ担当でした。

オープニングスタッフとして雇われたため、1日中ひたすらレジ打ち。明らかに体質的にも性格的にもあっていない仕事で、大変嫌な思いをしたわけですが、これも経験と思いながらなんとか耐え抜いたのを覚えています。

さて、アルバイトと聞くとそんな嫌な思い出が読みあがってくる私が今日読んだのが、『異世界の役所でアルバイト始めました』。

もはや当たり前になった「異世界」のジャンルと、現実感がグッと押し寄せる「役所」の組み合わせで期待のタイトル。

調べてみたところ、なんとなろう版の原作は2013年初出! 多分ですが、デスマとか転スラとかと同期ですね。


漫画版は全4巻。サラリと読めるボリューム。

異世界モノといえば激しいバトルやらチートを活かした異能バトルが思いつくものですが、本作はかなり「日常系」っぽい雰囲気の作品。「役所でアルバイト」っていう現実感ともマッチした雰囲気の一作です。

主人公は日本人の高校生・総司くん。ほとんど説明のないまま、なぜか彼が異世界のお役所でアルバイトをすることになり、現実世界と異世界を行き来して、日々の(変則的な)業務に勤しむという物語。

主人公は感情表現に乏しく、無自覚系チート(?)タイプのキャラクターで、某スライム使いのユージを思わせる目の光の無さなんですが、高校生という設定と、その繰り出す言動のおかげでもう可愛くって仕方ない。

登場する可愛いお姉さん方はみんな彼の虜になっていくんですが、読んでるこっちもそうなります。このタイプの属性で、こんなに好感持てることあるんだ、っていうくらい好感が持てる。

その他のキャラクターも、癖がありつつみんないい人ばかりで、読んでて気持ちがいい! あと動物? 魔物? どう分類すればいいのかはわかりませんが、アニマル系のデザインも可愛くて好きでした。

あっさり、さっくり

果たしてこれが褒め言葉として捉えられるのかどうか微妙なところなんですが、読み味がかなりサラリとあっさりしていて、気負いせずに読めるんですよね。いい意味で捉えています。

背景設定とか、キャラクターの深い過去とかにあまり言及せずに、ただ主人公とその周りで起きる事件を描写して、主人公がこれまたサラリと解決していく。

まあまさにお役所仕事の日常風景としての描かれ方という感じで、人によっては物足りないのかもしれません。

でも、個人的には、こういう作品が居心地が良かったりするんですよね。

ちょっと疲れているときに、読みたい一作なのではないでしょうか。

まとめ

全4巻という短さではありますが、終わりのところも綺麗にまとめあげられていて、きっとこの先も総司くんがお役所でみんなの役に立っていくんだろうなというのが想像できる感じで、なんだかにこやかになれる一冊でした。

まあただ、このお役所、絶対ブラックなので、総司くんがいなかったら働きたくない職場ですね(笑)