
三島千廣 原作、采芽杏奈 著『錬金貴族の領地経営』を読んだので、感想・レビューを書きます。
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紹介・感想
ここ最近、Kindle Unlimited対象で全巻読めちゃう漫画を紹介中のささざめです。
今日紹介するのは『錬金貴族の領地経営』。異世界転生系の作品の中でも人気ジャンルの一つ「領地経営モノ」で、かつ「錬金術」がテーマの一作。
主人公は、やはりこの手の作品よろしくチート属性もあるものの、あまり無双感はなくて、常にギリギリでジリ貧な状況を味わわされつつ、領地の平和がどうやって達成できるのか、とスリル味わえる一作です。
先述の通り、主人公は錬金術を扱うことのできる金髪の少年。そんな身なりで、地面に手をついて錬金術を使うもんですから、これはもう某鋼のソレを思い出さずにはいられません。
ただ、性格は全然ソチラとは異なっていて、現代成人男性が転生しているという設定があるため、主人公は終始冷静。安易なハーレム展開に鼻の下を伸ばす、なんてこともあまりなく、誠実に領地経営に向き合うところが好印象なのでした。
まあ、そんな人物ですから、結局周囲の人物からは愛されまくって、ほぼハーレム状態にはなっていくのですが、そんな彼の愛情の向き先がどうなっていくのかも、見どころの一つになっています。
物語の主軸は、大量の借金を抱えた領地を如何にして立て直すかに当てられていて、ここの解決の仕方も、チート能力ですっぱり解決、みたいなことではなくてかなり堅実だったり、地道だったり、あるいはその場の機転で乗り切ったりと、バリエーションに富んだところが好印象。
正直に言うと、領主が直接、危険地帯に足を踏み入れすぎだろう、というツッコミは頭に思い浮かぶのですが、まあこればかりは物語を動かすために仕方のないところがありますね(笑) 一応このあたりも、物語上しっかり理由付けされてはいるので、納得感はありますが、気になる人は気になるかも。
主人公の周囲に集まる人間が、存外に皆優秀で、主人公をしっかり支えてくれるところも読んでいて気持ちが良い。中盤から登場する双子の少女がめっぽう強いんですが、個人的には、おじさんたちがしっかり強いのも高評価ポイントでした(笑)
まとめ
魅力的なキャラクターが多数登場する作品で、なんならちょっと登場人物が多くて「誰だっけコレ?」となるシーンもあるくらいの壮大な物語でした(笑)
少年漫画的なタッチでありながら、バトル描写よりもどちらかというと政争的な部分の描写がしっかりしているような印象で、物語の動きが気になる一作でした。
途中で尻切れにもならず、最後までしっかり描かれきるし、色々ちゃんと回収してくれた気もするし、大満足の全7巻!
ちなみに私はちょっとエッチなメイドのジャスティン推しです。

