
Claude Codeのおかげです
ちょうど1ヶ月くらい前から、Claude Codeの100ドルプランに課金しました。
月に100ドルという半端じゃない金額ですが、AIコーディング最前線を体験するためならやむなし(ほんとは200ドルにしようか悩みましたが、さすがにちょっと躊躇した。)。
で、もうこれがめちゃくちゃ体験が良くて。とにかく楽しいんです。
あれやこれやと指示をしながら、AIをうまく制御して、コーディングを進める。
世の中で言われているほど、一瞬でパンとうまいこと出来上がるわけでもなく、そこにあるのはかなりの試行錯誤(私の技術力が足りていないのもあるとおもいますが)。
ただ、以前までは完成なんてとても考えられなかった個人開発プロジェクトが、とうとう開発が(一旦)完了してリリースできそうというところまで来たわけです。
今日は、そんな感動をご紹介する回になります(ホントは、完全公開したかったんですが、デプロイ先やらなんやらの関係で、完全公開はもう少し先になります)。
学習 兼 自分用アプリ
今回作ったのは、みんな大好きTODOアプリ。でも、それだけじゃ面白くないよなぁと思い、TODO+カレンダー+メモ+目標管理と、とりあえず思いつく欲しいものを4つメインで詰め込んでみたものになります。
WEBアプリなわけですが、フロントはNext.js、バックエンドはSpring Bootと、これまでお仕事では使ったことがない技術を採用。バックエンドはモダンにGoとかにしても良かったんですが、SpringBootのほうが実際に仕事とかで使う可能性は高いので、学習用にということでこっちにしました。
このあたりの技術選定、あと何を作るのかというところからAIと壁打ちしていっています。
とりあえず最初はTODOアプリだけで作成して、多分その日のうちに動くものが出来上がったんですよね。
ただ、そこからが大変で、機能を追加していって、認証認可を自前で実装して。このあたりからどんどんやることが複雑になっていき、Googleログインもしたいよなぁ、とか欲をかいたらどんどん時間が費やされていきました。
今回はデザインもまるまるAIに任せてるのですが、これもまた難しく……。

ログイン画面はいい感じになったんですが、中身のアプリ画面がもう全然思ったようにいかなくて、トークンがどんどん消費されていくという苦しさを味わいました。
デザイン周りの処理は、正直まだ全然弱いなぁという感覚があって、「こうしてほしい」という要望もうまく取られられないことが多いです。(Playwright-mcpとかを活用することで、かなりマシにはなった気はしますが、まだまだ難しい)
まあなんだかんだ苦しみつつ、一旦それなりの形になってきてはいるのです。
得たものは?

自分が欲しいものが出来上がるという嬉しさはやはりあるものです。今までは「作ろうと思えば作れそうだけどめんどくさい」が勝っていたのが、「作ろうと思えば作れそう、作ってみるか」と考えられるようになりました。
それに、実際に作ってみると、めちゃくちゃ詰まりポイントとか、悩ましいポイントがいっぱいあって、単純にはいかないなぁというのを非常に強く感じます。

カレンダー機能は、スケジュールをドラッグアンドドロップで移動させられたりとか、Googleカレンダーと同期してスケジュール取ってきたりとか。アイデア出すのは簡単だけど、うまく動くまでにかなり悩みました。(実はまだバグがあったりする)

メモ機能も、うまいこと作って、KeepとかNotionとかの代わりになるものをセルフホストしたいんですよね。

こっちはまじで自分のためだけくらいのつもりで作った目標画面。継続目標をこうやってチェックボックスつけて管理したいんですよね。これは、今自分が使ってるGoogleのTODOとかだと管理しにくいもの。
こんな感じで、色々盛り込んでいってたんですが、ずっとつきまとってたのが「もうGoogleサービスでいいじゃん」というもの。TODOもKeepもCalendarもあるでしょうがと。しかも無料。
結局、あの品質のサービスを無料で使えるというところがすごすぎるんですよね。そこの感謝も生まれた1ヶ月でした。
まあなにがすごいって、モノの品質が、というよりもサーバー代で破産してないこと、なんですけどね。
ただ、そんな腐りを少しだけ払拭してくれたのが目標管理機能で、もちろん似たようなものはどこかにあると思うけれど、こういう独自性があるとそれだけで作る価値があるような気がしました。
結局大事なのはアイデアというか、「何をしたい?」「何が困ってる?」という、価値を見極める部分なんですよね。技術だけじゃだめで、ビジネス力というか、人間力というか。そういうものがやっぱり重要なんだなと改めて考えさせられます。
これからの開発体験
メインで作ってきたこのアプリ。Personal Hubという名称をつけているんですが、これからはこんな「自分のためだけに作った」みたいな、こだわりが詰まったものがサクッと登場する世の中になっていきそうな気がします。
「こんなのほしいな」のアイデアの価値が高まっていくわけですが、今はまだAIにそれを伝えるだけではうまくはいかず、その前段に「どうやって作るか」とか「何を指標とするのか」みたいな観点が重要な気がします。
だから、あと5年くらいしたらどうなるかはわからないんですが、少なくともこれから数年はまだエンジニアとしての経験が活かせると思うし、自分の経験と発想を、AIの持つ膨大な知識と組み合わせて、うまくアウトプットするみたいな開発体験が待っている気がしています。
ここ数ヶ月くらい、自分の将来のエンジニアとしての働き方ってどうなっていくんだろうという不安がいっぱいあったんですが、1ヶ月Claude Codeと親しんだ結果、今はまだそんなに悲観しなくてもいいかもしれない、と思えるようになりました。
そんな気づきを得ただけでも、いい体験になった気がします。
以上、Claude Codeとともに作り込んだWEBアプリの話でした。
興味があるよ、という人はコメントや、GitHubのスターで教えてくれると、公開が近づくのでぜひ。
まあでも、実際本気でやるってなったらマネタイズどうすんねん問題が出てきますけどね……。何事も簡単じゃないなぁと思っているささざめでした。