ささざめブログ

さめざめと語ります。日記、エッセイ、短編、感想、その他。

結局「人が悪い」のは良くないと思い始めた

エッセイです。画像は、内容に一切関係のない、ドンキで見かけたおっきいエビです。

人の好みも75日

最近書こうとしたけどかけなかったエッセイで、人間観の話がありました。

sasazame.hateblo.jp

まあ要するに、どういう人が好きか嫌いかという話で、このときは結局書けなかったんですよ。

で、このときは書けなかった話が今なんか書けそうな気がして書こうとしているというわけです。

まあ結論はタイトルの通りなんですが、「人が悪い」かどうかが結局その人の評価につながるなぁと思い始めたというわけです。

言い換えれば「性根が悪い」。

じゃあ人が悪い、性根が悪い人ってどんな人のことかっていうと、自分の考えとしては、「自分の言動で起きる誰かの不利益を一切顧みない態度の人」である気がしています。

それが、授業中にぺっちゃくっちゃ喋って授業妨害していたアイツだったり、ライブのMC中に推しのメンバーの名前を延々と叫ぶアイツだったりするわけです。

もちろんね、何かを犠牲にしなければならないとか、いちいち他人のことなんて気にしていられないなんていうのは、この厳しい現代においては当然の感覚ではあるわけですが、そんな状況であっても、自分以外の誰かへの影響について思考を巡らせているか、と。

そういう態度がかけらも見えない人というのが、「人が悪い」んじゃないかなぁと。


なんで突然こんなこと言い始めたのかというと、最近、テレビでお笑いを見ていても、この人は好きじゃないな、と思うことが急激に増えてきたんですよね。

もともとお笑いが好きで、深夜ラジオとかもよく聞いてました。芸人さんたちの話を聞いていると、世間で嫌われ者な、突飛な言動をする芸人さんでも、裏ではすごくリスペクトされている、みたいなことが多い。

以前までの私は、そういう話を聞いて、自分も色眼鏡で見ずに、お笑いの能力で評価して好きになるべきだよなぁと思っていたんですよ。実際に番組を見たり、ライブの映像みて楽しんだりしていました。

でも、昨今、そういう立場にいた人にフォーカスがあたって、冠番組も与えられるようになって、みたいな状況になってきて、改めて見る時間が増えてきたときに、なんか、やっぱり好きにはなれないかもしれない、と思い始めたんですね。

それが彼らにとっての「役割」であり、それを演じているだけだ、というのも一つの真実なんでしょうが、イチ視聴者でしかない私にとっては、そこにある姿でしか評価ができない。

で、その姿というのが、やはり改めて考えると、結局自分のことしか考えていないじゃないかと。それで、この姿って、「人が悪い」ということなのかな、と思い始めたんですね。


結局、じゃあお前はどうなんだと鑑みると、自分だって性格はめちゃくちゃ悪いです。

表に出してないだけで、めちゃくちゃ悪口も暴言も吐きます。でも、そんな自分だからこそ、それの表出の仕方には気をつけたいと。

そうすることで、少なくとも「人が悪い」と思われることは少ないのではないかと。

とはいえ一方で、「憎まれっ子世に憚る」とはよく言ったもので、世間で成功しているように見える人って、存外にそういう人が多い気もします。

果たして、なにが正解なんだろう、と悩みはしますが、少なくとも私自身の道徳の中では「人が悪い」とは思われたくない。

そんなことを思った夜なのでした。