ささざめブログ

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【漫画】明朗快活終末ゾンビ旅『 #ゾンビさがしてます (全3巻)』の感想

カツヲ 著、『#ゾンビさがしてます』を読んだので、感想・レビューを書きます。

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紹介・感想

過去作『三ツ星カラーズ』、『ひとりぼっちの◯◯生活』が有名。ポップで愛らしい絵柄が特徴的なカツヲ先生が描く、ポストアポカリプス世界のゾンビもの。

カツヲ先生の作品、私は、ぼっちちゃんのアニメから入ったタイプで、原作も今年読破してすっかり虜になっています。カラーズも持ってるけど、まだ全巻は読めてないです。

sasazame.hateblo.jp

本作も、実は1巻発売当時に買ってはいたんですが、積読状態でした。で、最近すでにこちらが完結しているのを知り、最終巻まで購入して読んでみたところ大満足だったのでした。


この『#ゾンビさがしてます』は、これまでの作品にある、ややゆるい日常系の雰囲気から逸脱した、いわゆるゾンビ・ホラー・アクション・コメディもの。

ただし、描き方としてはこれまでの作品と共通するようなゆるさを依然残していて、舞台も、世界がゾンビだらけになってしまった終焉の日(作中:あかいひ)から13年後の世界で描かれるポストアポカリプティックな作品。

主人公となるのは、そんな世界で幼少期を過ごした、いわばゾンビネイティブ世代。緊張感の薄れた会話をしながら、ゾンビに対しては容赦なく武器を振るい、生存する。そんな感じで描かれるので、良い意味での「ゆるさ」と、ゾンビものらしい「緊張感」が同居している作品に仕上がっていました。


全3巻で完結というだけあって、中盤からの展開がかなり早くはあるのですが、物語としてはかなりきれいに着地してくれます。

この手のテーマの作品って、某ウォーキング・デッドを筆頭に、結局人間同士の腹黒いいざこざに終止してしまって物語が進んでない、みたいなのがよくある気がしますが、本作はそうならずに大筋を突き進んでいてくれるのでとても気持ちがいい。

仕掛けというか、設定もなかなか壮大。『リング』からインスパイアされているのかな、と想像していたり。

本心を言えば、もっと彼らのゆるい日常のアレコレを見てみたかった気もしますが、物語としての余白も残しつつ、作品としての魅力は存分に描ききったという一作ではないでしょうか。

キャラクターが活き活きしてて好き

Amazon商品紹介より引用

噛まれれば別れが訪れるというような、シリアスさが常につきまとうテーマではあるんですが、とにかくキャラクターたち、特に主人公のアキがそうなんですが、ジメジメとしすぎず、カラリとすべてを吹き飛ばしてしまうのがとにかく良かったです。

主人公らしい仲間思いの脳筋系オバカなんだけど、戦闘力はピカイチだし、根性はあるし、でもちゃんと泣ける。武器を作ることに長けてるっていう技能も面白い。

個人的には褐色黒髪のサクラちゃんがイチオシです。

か弱い系でトラブル呼び込むタイプかと思いきや、めちゃくちゃ芯があるし、戦闘に関わったときがとても良い。彼女がなにを手に持つのか、必見です。

あとはやはり、終盤で活躍するとあるゾンビのキャラクター……。めちゃくちゃ可愛いキャラで、大好きです。その後が読みたかった……。

まとめ

やっぱりみんなまるっと可愛いデザインだからか、キャラクター達に自然と愛着が湧いてしまう一作でした。

きっと広げようと思えば、もっと展開出来たんだろうなと思ってはしまいますね。メインキャラ達の中に「フユ」がいないのはなんでだろうとか、母親の話は出てこなかったなとか……。

でも、そういうところまで手を出さずにサラリと終わったからこそ、また良くもあるというものかなと思ったのでした。