
ノッツ 作、『好き好きだいちゅきつよつよソード』を読んだので、感想・レビューを書きます。
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紹介・感想
5巻以内に終わる漫画が好きで良く探して読んでるんですが、今日読んだこれは最近読んだ中でもかなりのクリティカルヒットな一作でした。
『好き好きだいちゅきつよつよソード』なんていう、狂ったタイトルの漫画ランキングを取ったらTOP5には入りそうなクレイジータイトルから繰り出されるのは、ちょっと下ネタ多めのドタバタコメディなギャグ漫画。
迷宮の魔術師から、その全土に呪いをかけられ、一定の年齢を超えた人間がすべて石にされてしまった王国を舞台に、物語が始まります。主人公の青年へっぽこ戦士・エトロンくんは、鈍感系天然タラシ男(かわいい)。そんな彼に、国の王女にして、石化された王に代わり為政者の椅子に座る事となった少女・ウラニャが渡す剣が「好き好きだいちゅきつよつよソード」という代物です。
この剣は「装備をしたものに好意が与えられるほど強くなる」という性質を持った伝説の剣。エトロンにすでにベタ惚れしているウラニャ王女が、彼に好意を伝えるため(ついでに迷宮を攻略して呪いを解いてもらうため)に、剣を彼に渡し、耳元で愛をささやきます。
一方エトロンはそんな好意も、あくまで王族としての民に向ける博愛的なものであると捉えてしまう。そんなすれ違いラブコメ的な要素をベースにしきつつ、そこから繰り出されていくのはなんでもありのドタバタダンジョン攻略。
王女をダンジョンに連れて行くわけにはいかないということで、普通にスマホが登場し、冒険中は王女と通話をつなぎながら、遠隔で愛を伝えることになるんですが、ここで登場するのが、エトロンくんの幼馴染でけしからん肉体をもったヒーラーのディモバ。
もちろんこっちもエトロンくんにはベタ惚れ。ということで、王女さまは常にNTR風景を見せつけられる戦いが繰り広げられます。
王女とディモバのほかにも、あまりにも可愛いエトロンくんは、性別関係なくいろんな人から好意を受け取りつつダンジョンを突き進んでいくというわけです。
表紙から分かる通り下ネタ多めなのですが、エトロンくんは終始天然鈍感なので、乱れることなく最後まで突き進んでくれます。安心!……と言いつつ、さすがに誰にでもオススメはしにくいですが(笑)
全2巻とは思えない濃密さ
全2巻と、巻数自体は短いんですが、読んでいる感覚としては10巻くらいあるような、それくらい濃厚で濃密で最高でした(笑)
おんなじようなことが、2巻の作者あとがきにも書いてあって、書いてる側もそうだったんだ、と納得しましたね。マジで、1ページ1ページの重さが最近読んだ漫画の中でもかなりのトップクラス。
キャラクターもガンガン登場するのに、ひとりひとりしっかり立っていて、記憶に残るんですよ。
四天王みたいなのが一人ずつ出てきても、それぞれしっかり爪痕を残すし、道中出会うモブみたいな立ち位置のキャラクターもひとりひとりが可愛いから再登場時とても嬉しかったですね。
打ち切り感もなく、しっかりきれいに物語が締まるし、ホント非の打ち所がなかった特濃漫画でした!
まとめ
実は、買ってからしばらく積んでしまってたんですが、もっと早く読めばよかったと後悔しましたね(笑)
とりあえず、たった2巻ですから、軽く手にとって見て、その濃厚さに驚いてみてほしい一作でした!
