ささざめブログ

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【漫画】学園おしがまラブコメ『ギリギリアウト』全6巻の感想

ソウマトウ著『ギリギリアウト』を読んだので、感想・レビューを書きます。

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紹介・感想

TVアニメ化まで果たした、大人気・ファンタジー漫画『シャドーハウス』。

この作品が生まれる前に、ソウマトウ先生が書いていたのが、この『ギリギリアウト』。両者を知っている読者の方は、おそらく「耳キーン」なるくらい高低差の凄い作品でした。

あらすじを言うと……

文武両道で、芸能人かのような美貌を持つ完全無欠のヒロインである女子高生のハナには、「緊張するとおしっこを漏らしてしまう呪い」にかかっているという秘密が。しかし、高校の入試のときに出会った同級生男子・ソラに触れると、尿意が静まることが判明。人気者として注目を集め続けるハナは、ソラの力を借りて、おもらし体質がバレないようにしながら、高校生活を乗り切っていく。

……という感じで、タイトルの通り、「ギリギリアウト」いや、今の時代にしてみたらもはや「全然アウト」かもしれないようなおバカな物語が繰り広げられていく一作です。


ひとまず掴みの部分は、女の子がおしっこを我慢する、そして8割くらいの確率でおもらししちゃうというテーマですから、そういう部分にときめく読者諸君に向けられた非常にニッチなタイトルっぽい感じ。

でも、読み進めていくと、主要キャラクターたちが個性的かつ可愛らしく描かれていて、青春ラブコメとして存外に良くできている。おもらしの呪いとはなんなのか、果たしてこれを解くことは出来るのか、そこをフックにしつつ、しっかりコメディと青春描写で牽引していく作品でした。みんないい奴ばっかりだし(極一部の変人を除いて)。

まあ、件のおもらしシーンの、背徳感というか、"アウト"感はなかなかのものなので、誰しもに喧伝出来るような作品でもないんですが、でもでも、穿った目を持たずに、まずは読んでみてよ!と言いたくなる漫画ですね。


全6巻で完結するわけですが、あれやこれやとおもらしシチュエーションをひねり出し、いかにしてハナをトイレから遠ざけるか。そして、いかにしてソラくんにハナを助けさせるか。その攻防にかなりの力が注がれていて飽きません。

ソラくんもまた、この手の地味系主人公(?)によくある、陰気で頼りにならない感じが少なくて、すげーいい奴なんですよね。多分、家族が良いんだろうな。姉もちの余裕というか、女の子に物怖じてなくて。

この手の作品って、あまりにも男側にとって都合が良すぎたりとか、大した魅力もないのにハーレム状態になったりとか、そういうのもよくあるわけですが、ソラくんはちゃんと良い男だと思います。

そんなソラくん。作中ではクラスメートから好意を持たれたりすることもあるわけですが、そういうときのエピソードも、湿っぽくなりすぎず、でも甘酸っぱく、なんか学生時代ってこういう恋愛あったよなぁと思わせてくれるような話に仕上がっていて、とても記憶に残ったのでした(まあ、私は学生時代ずっと独り身でしたがね笑。わろとるばあいか。)。

まとめ

テーマがテーマなので、敬遠してしまう人が多いと思うんですが、存外に清潔感があるし、ラブコメとしてとても良くできていた最後まで楽しい一作でした。

個人的には、とにかく黒部さんが可愛くて! ああいう高飛車系のキャラクター、数ある中でもかなり好きになれたキャラクターでした。彼女が幸せに過ごす未来も見てみたかったなぁと思わせてくれるキャラクターだったのでした。