
狭山ひびき 原作、硝音あや キャラクター原案、南乃映月 著『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』コミック版の第8巻を紹介/レビューします。
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前巻の感想
紹介/感想
ブルーローズを手に、物憂げな表情で読者の不安を煽るオリヴィアが描かれた表紙の8巻。遅ればせながら読んだので、感想を綴ります。
前巻で、第二部?のフロレンシア嬢のお話が一段落し、息つく暇もなく始まった第三部。全巻ラストで、王からまさかの「婚約を白紙に戻す」宣言があり、これからどうなっちゃうの!と大きく引っ張ったところからの続きです。
第三部の大敵を担うであろう皇太后グロリア様の圧倒的強者のオーラが半端なく、第二部ではすっかりベストカップルの雰囲気をまとわせていたオリヴィアとサイラスの仲も、引き裂かれてしまうのだろうかとドキドキの展開。
これまでになく激昂するサイラス様、あんなに余裕たっぷりで腹の読めないところが魅力だった国王様も、今回は味方してくれなさそう。
そんな中で、オリヴィアたちに手を差し伸べてくれるのは、あのキャラクター。彼女が出てきた瞬間の安心感ったらもう、ですよ。眼力が半端ないんです。
そして始まる、サイラス様の隣を死守するための、貴族裁判。本巻はそこに至るまでの序章的なパートに当たります。
有能メガネリッツバーグくんやら、オリヴィアファミリーやら、久々登場の面々もオリヴィアたちを支えてくれることを表明する中で、これまた再登場するのは、第一部の敵であり、第二部でも活躍した、かつての恋(?)敵・ティアナ。
個人的には本作最推しキャラの彼女が、第三部からはまた違った形で大活躍です。
もうね、ほんとめちゃめちゃいい役どころなんですよね。この手の作品の、「敵対する令嬢」なキャラの中でも、最高のキャラクターだと思うんです。
毎回出てくる度に、違った立場で、新たなコスチュームで登場する彼女が、今回どうなったのか。必見ポイントです。実質、裏主人公ですね(笑)
これまで以上に、様々な思惑が複雑に交差する重厚な物語になっていき、まだまだ先が読めないというところで8巻は終了。
ティアナの活躍にフォーカスしてしまいましたが、第二部ではやや影の薄かった印象のテイラーの活躍もたっぷり楽しめる巻でした。
そしてなにより、「婚約白紙」という話から「王室転覆」にまでスケールアップした展開。大人たちの腹の読み合いと、この窮地をオリヴィアたち一行は果たしてどうやって切り抜けていくのか。まだまだ続きが気になって仕方ないですね!
余談ですが、今巻は是非裏表紙を先に見てみてほしいですね。なんだこれ?と脳の片隅にそれを残しながら、最後まで読み進めてみてほしい巻でした(笑)
各話のみどころ
ネタバレ注意です!
第36話
- ブチギレサイラス様。そんな表情もするんだなぁって新鮮ですね。まじで、オリヴィアと一緒になるためなら何でもする男ですよ。かっこいいね。
- 王妃様の登場がかっこよすぎます。頼もしすぎる。上でも書きましたが、目の描写がとにかくすごい。なにその引き込まれる目。電子書籍で読んでるからなのかもしれないですが、マジで硝子みたいに見えるんですよ。どうなってるの?って思っちゃった。
改めて一・二巻も見返してみたんですが、王妃様の眼光って初期の頃から凄く力を入れているような気がします。でもこれを受けても一切たじろぎもしないお義母さまもこえ~。 - 一転して、プリプリ怒りながらケーキにフォークを突き刺す姿が可愛い王妃様。シリアスシーンで張り詰めた緊張を解してもくれる。働きすぎですよ!
第37話
- オリヴィアと一緒になるためなら亡命も辞さないサイラス様。ほんとオリヴィアへの愛が深い。
- そして、「大丈夫だよ」と囁かれるオリヴィアの表情! ヒロインかくあるべし。オリヴィアは、サイラスと一緒のシーンが一番美しく描かれるんですよね。主人公として、可憐さと気品と美しさを同時に放った1ページでした。
- 対してそのご尊顔がお披露目された、サイラスの新たな婚約相手・レネーン令嬢。か、可愛くねぇ……。お前にはサイラス様はやれないよ!となること間違いなしです。
第38話
- 有能メガネのリッツバーグくんとオリヴィア兄、どっちも良いキャラなんですよね。乙女ゲーだったら絶対攻略対象ですよ。沼ですよ、沼。
- 既成事実でも作っちゃえ、なんて言い出すテイラー。さすがですよ。読者の声を代弁してくれます。そして、そんな彼女自信の恋愛についてもどこか含みを持たせてきます。おい!ちょっと!ちゃんと聞き出してオリヴィアさん!
- そして、満を持して登場のティアナさん。パワフルに子どもたちと言い合いをしている姿がお似合いです。相変わらず大人の黒い思惑に巻き込まれる。可哀想な子。
第39話
- この辺りから、裏主人公的な風格がどんどん増してくるティアナ嬢。かつては、ただギャーギャー騒ぐだけの小娘だったのが、オリヴィアと対等な目線で、信念を持って語る。その姿だけでおじちゃん涙腺が緩んじゃうよ、ってなもんです。
第40話
- 一度引っ込んだかと思えば、さらに続いて再登場のティアナ。こうなること自体は原作なろう外伝の方で知ってはいたのですが、実際にその姿を見ると感動もひとしおです。
- これまでに見たことないくらいのテイラーの大反発と、オリヴィアの"お願い"であっさりほだされてしまう彼女。こいつら(サイラス様とオリヴィアファミリー含めて)ほんとオリヴィア好きだな、と。
- 最後に新キャラと思われるこれまた腹の黒そうな良い男・アベラルド様がチラリと顔をのぞかせて次巻へ。
まとめ
個人的に大好きなキャラクターであるテイラー&ティアナの活躍がたくさん見られて凄く楽しかった巻でした。
あと、MVPはやっぱり王妃様ですね。とにかくかっこいいし、その後の展開も作ってくれて、凄く魅力的なキャラクターです。底知れない。
今は振り回されている感のあるオリヴィアとサイラスが、この後どうやってこの窮地を乗り越えていくのか、二人の才覚はどう発揮されるのかも楽しみなささざめでした。
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