ささざめブログ

さめざめと語ります。日記、エッセイ、短編、感想、その他。

かゆいところに手が届く『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』の感想

とりあえず本編クリアできたので、感想を綴ります。

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現代版ロマサガを堪能した

お正月期間で少しずつ遊んでいたロマサガ2。ようやくラスボスを倒し、エンディングを見ることができました。難易度は、最初はオリジナルでやっていましたが、あまりの敵の硬さに、途中からはノーマルとカジュアルを切り替えながら遊んでいました。終盤はカジュアルで突き抜けました(笑)

私は実は、スーファミ版ロマサガ2はプレイしておらず、リマスター版をプレイしたのが最初ではあったんですが、それでももう数年前のためすっかり記憶も薄れた状態でのプレイとなりました。

そのため、リマスター版との比較とはなってしまいますが、なんにしろ遊びやすい。多数の子どもたちを挫折させたであろうロマサガ2のシステムを、様々なシステムでサポートして、誰でも気軽に遊びやすい仕組みにアレンジしていて好感触。カジュアル難易度にすれば、サクサクとビルドも深く気にせずに突き進められる一方で、難易度を上げればしっかり手応えのあるロマサガになるのも素晴らしい。ハッキリ言って、100点満点のリメイクだったんではないでしょうか。


次に何が起こるかわからず、どこに行けば次のイベントに出会えるんだと悪戦苦闘し、バトルに負けて育てた皇帝を失い……というあのスリリングな体験を味わいたい人には、魅力半減なのかもしれません。ただやはり、オリジナルロマサガ2は、次にどこに行けばいいかとか、どんなルートをたどれば良いのかがかなり分かりにくいし、そんな感じで時間をかけていたらどんどん戦闘回数がかさんでいくという感じで、ゲームに慣れていない人はとことん辛くなるというゲームでもあったと思います。

その点、本作はクエストマーカー完備で、目的を見失いにくいし、イベント発生するエリアもワールドマップからわかるしで、とにかく親切。

社会人的には、これくらいでいいんだよ、と思ったのでした。

色んなところがわかりやすい

ロマサガ2は、その独特な継承システムが、初見のときにはもう全く理解が出来ず、せっかく育てたPTが突然年代ジャンプで消失して叫び声を上げたくなるようなこともありました。

今回は、そのへんもしっかりカバーされていて、そもそも大きな弱体化は起きにくい感じがしましたし、マスタリーレベルが明示的に確認できるようになっているので、着実に成長しているのがわかるという優しさがありました。

ひらめきも、以前はそもそもそのキャラクターが閃けるかとか、その技から派生して閃けるかというのがゲーム内ではわからず、地味に確認するか、攻略本を見るか、あるいは攻略サイトを見るかしかなかったわけですが、そこをゲーム内が補完してくれるようになったのも大きかったですね。(まあこれも、ひらめきが残ってる技しか使わない、とかっていうことにもなったりするので一長一短なんですが)

キャラクターはポップすぎるかも

ビジュアル面でいうと、最近人気のアニメ調3Dという感じが強く、ドット絵のビジュアルを再現するという意味ではまずこれがベストの選択なんだろうと思います。

ただし、サガシリーズという意味では、ちょっとポップすぎる感じも。

公式サイトより引用。キャット可愛すぎか?

直近でやっていたサガが、サガスカーレットグレイスだったのですが、あれとか全然可愛くないですからね(やってると可愛く見えてくるけど)。

公式サイトより引用。姫様~。

こんなのサガじゃない!と思う人も多かったんではないかな、なんて邪推しますが、正直に言うと「売れるほうが尖っているより良い」と思います。

まあただ、キャラクターはいいんですが、七英雄の凄みが薄れた感じはどうしてもあり。やはりあのドットの美しさは、ボスの荘厳さと恐ろしさを表現するのにも一役買っていたと思うので、そこは仕方なしかなぁと。


色々言っていますが、ぶっちゃけて言うと、女の子キャラがあまりにも可愛くてですね。けしからんですよ。

ちなみに一番の推しは忍者です。憎めない感じのバカ・あざとい感じで、もうグサグサ性癖にささりました。

公式サイトより引用。ニンニン。

あと、人形がまさかの進化を遂げていて驚きました。公式サイトでも見れるけれど、ぜひプレイして確認してほしい。

新システム系は良いものも悪いものも

新システムも多数搭載されているのですが、中でも良かったのは「アビリティ」。

今まで、一度も使ったことがないようなクラスも、使用する価値が生まれて、一度は使いたくなる仕組みが出来ていて感激しました。

まあ結局、最強を選ぼうとすると限られては来るのですが、それでも一度も使われないよりよっぽどいいだろうと。サイゴ族とか、原作だと全然使う気しなかったんですよね(笑)


どちらとも言い難いのが「せんせい」探し。謎の黄色い生物を各地で見つけると、ゲーム内のお役立ち要素が開放されていくというシステム。

明らかに異質なメタ的存在で、果たしてなんで彼がこの世界にいるのかも疑問なんですが、システム的にはイースターエッグ探し的な要素で、新たなビジュアルの世界を歩き回ってほしかったのかなぁと想像しています。

せんせい自体はもっちりで可愛いんですよね。撫で回したくなる可愛さ。でも、プレイフィールとしては、正直ちょっと面倒でした。


敵避けのスタイルは、3Dマップになったことで、原作とはかなり異なった雰囲気になりましたが、個人的にはサガフロのような避け方ができるようになったし、かなり優しくなってる感じがして良かったです。

それに、あたっても逃げれますしね。(多分)デメリットないので、戦闘回数を増やさないためにも、めっちゃくちゃ逃げまくってました。

総じて、オススメです

長くなってきたので、ここらで終わろうと思いますが、総じて、「買い」です。

特に、当時ロマサガ2わかんなくて挫折してしまったような人には、ぜひもう一度遊び直しに手にとってほしい手触りになっています。

当時からやり込みまくった人には、1周目は恐らく物足りないでしょうが、2周目以降のベリーハード/ロマンシング難易度が相当な難しさらしいので、そっちを狙いに遊ぶのがいいのかもしれません。

私はにわかゲーマーなので、ひとまず1周目を、裏ボスまで倒しきれたら卒業しようかな、と思っている次第です。

ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン-PS5

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