
原作・羊太郎、キャラクター原案・三嶋くろね、漫画・常深アオサ。『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』を読んだので、感想・レビューを書きます。
紹介/感想
『とある魔術の禁書目録(インデックス)』みたいなタイトルの漫画だなぁ、なんて思いながら読み始めたら、グングン引き込まれて一気に読み切ってしまったのが、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』でした。
上手く行かないことも多いラノベ原作のコミックス版ですが、全16巻と長く連載が続いた一作。原作のラストまでは描かれきらないのですが、十分満足できる内容に仕上がっている一作。
主人公のグレンは、元帝国宮廷魔導士団のエリートだけど、今ではすっかり落ちぶれたロクでなしおじさんという感じ。タイトルの通り、わりと本気で「ダメ人間」な感じで好感が持てるタイプ。それでいて、教師モノらしくいざというときには頼りがいがあってカッコよく見えてくるというキャラクターで、非情によくできたキャラクター像。
その周囲を彩るヒロイン役となるのは、グレンが受け持つことになる魔術学園の生徒達。どの子も可愛い子ばかりなんですが、グレンのダメなところがブレーキになっていて、ハーレムしすぎないのが読みやすくってナイスなポイントでした。
割と常に、トラブルやら事件やらが巻き起こっている世界なのですが、グレンの強さが割とちょうどいいんですよね。
「自分の一定範囲内の魔術起動を無効化する」という主人公の特殊能力は、最初こそ無双要素的に描かれたものの、最初のインパクトと比べると意外と使い勝手の悪い能力で、なんなら毎回苦戦を強いられる。なので、展開にはずっと緊張感があるんですよね。
シリーズ通しての大敵となる「天の智慧研究会」というカルト集団みたいなやつらが、揃いも揃って強すぎるんですよ。お前ら本気出したら一瞬で世界牛耳れるんじゃね?と思いながら読んじゃったくらい。
でも、そんな敵を相手に、グレンや周囲の仲間たちが善戦するのがかっこいいんですよね。特に、コミックラストの戦いは、原作的にはまだ中盤?くらいの戦いと思われますが、コミックスとしてはシリーズ集大成的な一大決戦になっていて熱かったのでした。
まとめ
タイトルからして、量産型作品か?なんて疑ってしまったところでしたが、良質なファンタジーバトルが楽しめた一作でした。
原作小説も全24巻で堂々完結に至っているらしいので、コミックスから入って原作に移る、みたいな読み方もできるかもしれませんね。
まあ、本当は漫画で最後まで読めたら良かったんですが、こればかりは仕方ないですね。個人的には、区切りのいいところまで読めて満足だったのでした。
まあ、最終章の直前で、1章分まるっとカットされたのは残念だったけれど……w
アニメも人気だったようなので、いつか見てみようかななんて思ってるささざめでした。

