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【漫画】ユリウスがデレ、王子とは急接近『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!?@COMIC』(第4巻)の感想

琴子原作、七星郁斗著『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!?@COMIC』(第4巻)を紹介/レビュー。

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前巻までの感想

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紹介/感想

ゲーム世界転生系ラブコメの第4巻。なんだか闇があってヤンデレ気質なヒーローが目立つ中で、燦然と輝く丸メガネの星・吉田の印象が強すぎる作品。

第四巻は、メインヒーローである兄・ユリウスと主人公レーネの距離もどんどん接近していき、兄と妹の禁断の恋の描写が加速していく(世界観的に、兄妹だからどうとかいう倫理観がどれくらいあるのかは謎なのだが)。

どんなときでも、主人公の友として優しく寄り添ってくれる吉田は相変わらず吉田で、今巻でもたっぷりの魅力を見せつけてくれる。そのため、彼のファンである私の視点では、もう主人公も早く吉田に乗り換えようよ!ね!そうしよ!と囃し立てたくなるほどなのだが、まあそれはそれでユリウスが可哀想なのでそっと心にしまっておこうというところである。

主人公のことを「おいブス」なんて呼びつける新キャラで従兄弟の美青年・セシルが登場したり、これまで一切口を開かなかった王子様・セオドアと主人公が遭難(?)し突然距離が縮まったりと新たなキャラクターたちの開拓も進む一冊。

本筋のストーリーとしての動きはあまりない巻ではあったものの、主人公の周りを囲む笑顔が増える一方で、深まっていくユリウスとの関係、そして積み残されていく多くの謎がまだまだ気になるところだ。

まとめ

もうとにかく今巻も吉田の魅力が満載で、吉田ー!と叫びたくなる内容なのだが、冷静に読み返すと、ユリウスの猛烈アプローチもなかなかカッコよく、甲乙つけがたいなと思えてくる第四巻。

描き下ろしでは、キラキラ超絶美形だけど無口なセオドア王子の中に、イケメンだけど元気バカな感じのヴィリーが入ってしまうという、「転校生」「君の名は。」展開の番外編が楽しめる。ちなみに主人公は吉田だ。

この描き下ろしがとにかく楽しくて、振り回される吉田と、それを見て冷静に楽しんでる王子の内心描写がとくに好きだった。連載で楽しんでいる人にも、是非読んでみて欲しいところである。