ささざめブログ

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【漫画】『ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う THE COMIC』(既刊2巻)の感想

待鳥園子原作、安芸緒著『ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う THE COMIC』(既刊2巻)を紹介/レビュー。

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紹介/感想

両親を亡くし、悪い養母の元で花売り(多分文字通りお花を売ってるだけの花売り)をしている主人公・スイレン。日々まともな食事も与えられず、苦しい日々を送る中で、囚われた敵国の英雄であり竜騎士のリカルドに目を奪われ、そこから世界が激変していく、王道少女漫画な要素がいっぱいなファンタジーラブコメ。

第一巻は、苦境にある主人公に感情移入して辛い気持ちになりつつも、白馬の王子様が助け出す的な展開にはやはりワクワクキュンキュンです! この作品に出てくるドラゴンがまたスリムで素早くてかっこいいタイプのドラゴンなのが良いです。

もう第一巻の時点から、お互いベタ惚れじゃねーか!という野次が心の底から飛び出ますが、そうはいかないのが物語というもの。苦境から脱したはずの二人にも、やはり障害が立ちふさがっていく模様です。


英雄であり貴族だったリカルドには、婚約者がいたり身分違いだったりと、主人公と結ばれるのにハードルが高い要素がどんどん紹介されておき、みんな大好きイケメン当て馬系のキャラクターが主人公を篭絡しようとしてきます。

少女漫画好きの人たちならもうなんど見ただろうという光景な気がしますが、経験の浅い私的にはまんまと「このやろー!邪魔しやがってー!」と思いながら読み進めたり。

その他にも、第二巻では、リカルドの妹であり、勝気美少女ながら病で床に臥せっている兄想いの少女・クラリスも登場。さっそく彼女にも気に入られるなど、人(+竜)たらしな主人公の魅力的な面も見せつけられます。

個人的にはクラリスみたいな、とにかく真っすぐ主人公のことを応援してくれるようなキャラクターはとても好きですし、竹を割ったような性格がまた好みで、この先もいっぱい登場してほしいなと願うキャラクターでした。


第二巻終盤では、そんなクラリスを助けるべく、自らの命を危機にさらす主人公が。

おいおいリカルドさん、そんな対応でいいのか?と思いながら読み進めていけば案の定、という感じ。

まあしかし、肝心のところはカッコよく魅せてくれるところは、さすがのメインヒーローといった感じでした。

まとめ

王道的少女漫画展開を多分に含みつつ、現代的で読みやすい絵柄で、男性の私でもとても楽しめそうな一作でした!

第二巻ラストには謎の少年(?)も登場して、また波乱が起こりそうな予感。

個人的にはクラリスが「どーん」と大ゴマで笑顔ふりまいてるところがとても好きなので、今後もいっぱい出てきてほしいなと願っているところなのでした。