ささざめブログ

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【漫画】第一章完結!そして新章へ…『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』(第4巻)の感想

狭山ひびき 原作、硝音あや キャラクター原案、南乃映月 著『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』(第4巻)を紹介/レビュー。

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前巻までの感想

sasazame.hateblo.jp

紹介/感想

本当は知性たっぷりなのに、第一王子殿下・アランから投げかけられた幼少期の言葉により、「バカのふり」をし続けてきた主人公・公爵令嬢のオリヴィアと、彼女に求愛する第二王子・サイラスとの恋を描くファンタジーラブコメ第4巻。ちなみに通称はバカふり。

主人公たちの甘い恋の行方や、立ちはだかる苦難をオリヴィアの知性やサイラスの愛で乗り越えていくところが楽しめる一作。それに加えて、南乃映月先生の描く各キャラクターが非常に愛らしいところも魅力な本作。底の知れないのにどこか抜けている感じもあって喰えない王様に、喋りだすとすぐ蜘蛛の糸で絡め取られてしまうような恐ろしい王妃様、悪役ポジションなのに溢れる元気と愛嬌で憎みきれない令嬢・ティアナなどなど、各コマに魅力たっぷりな漫画に仕上がっている。

第三巻ラストで、オリヴィアがサイラスへの自身の本当の感情にとうとう向き合い、関係も進展か!というところにまた新たな波乱を思わせる展開が訪れていたところからの続きが描かれる第四巻。原作小説第一巻の終盤にあたるエピソードのようで、主人公の「バカのふり」という本作の一つの軸にあたる物語も一旦の結末を迎える。

前巻で追いかけていた隣国の税収減の謎も明らかになる解決編は、なるほど良く出来てるな……と感心してしまうような内容で、なんだか犯人となる彼の才能が、もっと違う形で活かされればよかったのになぁと嘆いてしまうほど。そしてそれと同時に描かれるティアナ嬢の大立ち回りに、アランの決意の表情も見どころだ。

その後は、オリヴィアとサイラスの甘々展開も描かれ、ラブコメ成分が存分供給されつつ、新キャラも登場し新章へと話が移っていく。

新章はまだまだスローなスタートで、このあとどんな展開が待っているのかあまり想像がつかないところだが、この先に待つ苦難を、もうバカのふりをする必要がなくなった主人公と二人の王子たちがどうやって乗り越えていくのかがとにかく楽しみだ。

各話のみどころ

ネタバレ注意です!

第16話

  • ババン!ドン!と大見得をきるティアナが可愛い!(けれど、もしかしてこの巻で彼女は見納め…? そ、そんな~~~)
  • 王と王妃がいつまでも底が見えなくて、なんかどこまで手球に取られてるんだかと呆れてくるほどw
  • 「わーい」と農具を投げ捨てるウィンバル民、シリアス解説シーンなのに気が抜けていて好き。
  • ラストのページのアランの表情がカッコよすぎて、王様になるの、マジでアラン様でもいいかもと思えちゃうほど。

第17話

  • 扉絵の若かりし王妃様が超美人。そら惚れますよ。
  • ティアナがやり返される展開。彼女にもずいぶん感情移入してしまっていたので、スッキリ展開ではあるのだけれど複雑…彼女も幸せになって欲しいのだが…。でも、退場したかと思いきや、回想の中で「ずるいですわぁ~」と元気を振りまく彼女がいてまた和まされる。
  • 王と王妃の前では、王子二人がなんだか不憫に思えてくるラストはくすりと笑えるページで好き。

第18話

  • キラキラ満点笑顔の王と、どんより冷たい視線のオリヴィアパパの対比が良い1ページ目。オリヴィアパパは、胃薬が手放せなさそう(世界観的にあるんかしらんけどw)。
  • しばらく出番のなかったテイラーも登場。ちびキャラデフォルメモードの彼女がとにかく可愛い。本作最推しです!
  • アランのことを野生動物みたいに扱うサイラスの1コマ。ライオントーンが可愛くて良い。本作、実はちょこちょこと、ユルユルで可愛いトーンが登場してて毎回楽しいですw
  • オリヴィアとサイラスの甘々展開。でも恋愛偏差値だけは最底辺なオリヴィアはすぐ目をまんまるにしてコメディモードに入っちゃう。そこが可愛いね!
  • 最後は王と王妃の二人だけの会話。普段はまったく真意が読めない彼らも、このときばかりは少し緊張が和らいでいるようで、これまた見入ってしまうシーン。

第19話

  • オリヴィアの兄であるらしい新キャラ・ロナウドが登場。頭の中で金の音がチャリーン!と鳴り響き続けている彼はまたクセが強くて良いキャラクターで、この先の活躍…があるのかどうかはわからないが、楽しみな一人。
  • オリヴィアとサイラスが、ヘンテコなイチャイチャを見せている横で、御主人様一筋なテイラーとコリンの二人が見守っている構図が大変落ち着く。コリンはマジで死んだ目で見てるのが良いよねw ことあるごとに二人でいる彼らも近づいていくことがあるのか!ないのか!

第20話

  • 本が読み放題ですよ!という理論で一瞬懐柔されそうになるオリヴィア。しかし持ち前の知性でしっかり(ポワポワうさぎトーンを背景に)未来を予測して悩むところが冷静で魅力的。まあそれでも王妃様の蜘蛛の糸からは逃れられないのだけれどw
  • 二人でオペラグラスと双眼鏡を覗くシーン、妙に迫力があって好き。
  • すっかり受難で損な役回りのアラン。でも、相手方の新キャラクター・フロレンシアもどうやら闇がありそうでこの先の関係性がどうなっていくのか楽しみ。(でもティアナのことも忘れないであげて)

まとめ

原作第一巻にあたるエピソードも完結し、物語的には一区切りついた漫画版第四巻。

大変かわいらしくて魅力たっぷりだったティアナが退場(?)してしまったのは大変残念なのだが、心を入れ替えたアランが大変魅力的なキャラクターに成長していたり、新たなキャラクターも登場してきたりと、また新たなドラマが楽しみな一冊であった。

漫画カバー裏では相変わらず描き下ろしテイラーイラストが楽しめるので、是非手にとって確認してみて欲しい。