ささざめブログ

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【漫画】吉田のことが忘れられなくなっちゃった『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!?』(既刊3巻)の感想

琴子原作、七星郁斗著『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!?@COMIC』(既刊3巻)を紹介/レビュー。

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紹介/感想

乙女ゲームオタクの主人公が、"あんまりやり込んでいない"乙女ゲーム世界に転生し、どん底から立ち上がっていくファンタジーラブコメ。転生先の肉体・レーネとしての元の人格と記憶が完全に失われており、現実世界から引き継いだ元の記憶と、わずかに残ったゲーム知識を抱き、主人公持ち前のひたむきさで学園生活も恋愛も上手く進めていくというようなサクセスストーリーが味わえる。

元の人格は、内気で誰とも会話しなかったような人物なうえ、成績も最底辺。周りからの評価も地に落ちているところからの成り上がりストーリー的になっている。主人公の周りには、実の兄でありヒーロー役となるユリウスを初めとした、魅力的なキャラクターがだんだんと集まってくる(個人的には、ヤンデレくんはちょっと怖すぎるけれど…笑)。

原作・琴子先生の作品は、『異世界で姉に名前を奪われました』以来。あちらも、芯の強い女性の頑張りと、溺愛男子の胸キュンストーリーが繰り広げられていたが、本作も負けず劣らずの魅力に溢れた一冊。

漫画の中ではまだ多くが語られず、なぜ兄・ユリウスが主人公・レーネに執着して溺愛してくれるのかの謎や、妹との関係性などいろいろなことが明らかになっていない状態。まだまだ続きがきになる作品だ。

"吉田"が気になりすぎる

この作品で一際異彩を放つ、一番星とも言えるような存在。それが「吉田」だ。Amazonのレビューなんかを見て欲しい。すぐに「吉田」の文字が目に付くだろう。

西洋異世界っぽい世界の中でなぜ「吉田」なの?と思う人もいるだろうが、その辺の経緯は第一巻を読んでもらえればわかるので割愛する。

この吉田、その名前でのインパクトに加えて、あまりにも強火な属性を持ちすぎている。

  • 丸メガネ
  • 風紀委員長的な強気厳し目キャラ
  • そのくせに面倒見が良いお母さん要素も
  • なのに剣術に強い
  • でも女の子と触れ合った経験は皆無
  • だけれど物怖じせずに主人公の頭をなでたりする

どうだろうかこの魅力の数々。しかもここに、.絵が下手.画伯要素まで入ってくるんだからもう隙がない。歩くティーポットはトニカク必見だ。そして、3巻まで読み終わる頃には、あなたも吉田に夢中だろう。

まとめ

吉田にばかり目が行ってしまったが、ミステリアスな超絶イケメン兄の溺愛にもときめけるし、吉田を含む攻略対象(?)たちも個性的で目が離せない一作。

3月には原作小説と同時刊行にて第四巻発売予定とのこと。要チェックだ。