ささざめブログ

さめざめと語ります。日記、エッセイ、短編、感想、その他。

【日記】カワイスギクライシスのアニメで心が癒される/脳外科医 竹田くんを読んで心が沈む

カワイスギクライシスのアニメで心が癒される

今日は朝から、カワイスギクライシスを一気見した。もともと漫画原作のほうをジャンプラで読んでいて、姫様拷問と合わせて私が火曜日を生きるための原動力として長年愛していた作品だった。(ジャンプSQの方でも読みなさいよというのは確かにそう)

最近はジャンプラを開くのを控えていたため、長らく見ていなかった本作だったが、久々に見るとやはり癒しの塊だった。

やはりとにかく一番はヨゾラの可愛さだ。あまりにもキュートである。そりゃあもう、われわれ人間は猫様の下僕になるしかないのだ、と本気で思わせられる可愛さである。これこそカワイスギクライシスそのものなのだ。

なんて、気持ちが昂るくらいの猫の可愛さ。1話冒頭の猫カフェのシーンから可愛すぎて震えました。

ヨゾラとの出会いのシーン。捨てられていた彼を拾うシーンはやはり作中でも数少ないシリアス目なシーン。アニメでもしっかり描かれていてよかったところ。

ヨゾラだけでなく、そのほかの動物たちもトニカクカワイイ。どっかのお嫁さんくらいトニカクカワイイ。人間の作画は割と凡庸というか、ちょっと不思議な雰囲気があるのだけど、動物たちの作画は一貫してかわいい。

 

個人的には、地球の動物たちももちろんかわいいのだが、宇宙生物の方もかなり好きだ。

出典:ジャンプSQ.│『カワイスギクライシス』城戸みつる

 

ズーラはさすがにちょっとキモさが勝つが、他のやつらは明らかに可愛い。艦長の愛するギィちゃんなんてそりゃあもうとてつもない可愛さだ。

12話で1シーズンきれいに完結してしまったが、まだまだ継続してほしいアニメだ。

 

ちなみに余談だが、これを流しながらうとうとしていたら、夢で猫に顔をいっぱいふみつけられる夢を見た。幸せだった。

 

脳外科医 竹田くんを読んで心が沈む

カワイスギクライシスで癒されたこの心だが、ある作品を読んでグンと沈んでしまった。それが、『脳外科医 竹田くん』だ。

この作品は、未熟で医療ミスをなんども起こす恐怖の医師竹田くん、その上司であり師匠的なポジションである科長の小荒先生、その他さまざまな問題を隠そうとする院長など、ある病院をうずまく異常な騒動を書き綴った闇の医療漫画だ。

すべてはてなブログ上で公開されている作品で、現在140話まで公開されている。1話につき1ページであり、1,2時間で読み切れる分量だ。

dr-takeda.hatenablog.com

読んでみると、患者の視点から見たときに、非常に恐ろしく、異常な医療現場というのが映し出される。作者の方のコメントからして、各登場人物の行動というのは、医療現場にいる人間からみると必ずしも悪であると断ずることができないような事情というのもあるようだが、少なくとも一般人が読む限りでは、ありえない!と叫びたくなることのオンパレードだ。

メインである竹田君。彼は患者のことをまるでおもちゃとしか思っていない医師として描かれる。確かに、そのようなキャラクターは医療系漫画ではよく見る類のキャラクターだ。

この漫画の本当に恐ろしいところ。それは、この漫画が実話をベースにしているらしいというところだ。(注意:作者の方は、明言されていないかもしれません。内容や各所でのコメントから私が勝手にそう判断しました。)

件の病院のモデルは赤穂市民病院。最新話に近づくと、話の中心は、医療事故について市や病院の対応になってくるのだが、実際にこの赤穂市民病院は今でもこの件で問題を抱えている。とても、被害者に寄り添ったとは考えられない対応をしている。

www.ako-minpo.jp

私は、現代にもこのような事件が起きていたのだということに絶望した。この漫画に出てくるような、異常としか思えないキャラクターたちが、(多少の脚色はあるだろうにしろ)実在するということに驚愕した。

しかも、SNS上の反応などを見ると、件の医師は大阪の別の医療機関で現在も勤務しているらしい。恐怖でしかない。

 

医者も人間だ。どうしても私たちは彼らのことを権威に感じて萎縮してしまうことがある。でも、簡単にそんな風に思ってはいけないのだということに改めて気づかされた。