ホラー(風)ミステリードラマ、『この動画は再生できません2』を紹介。
作品紹介と第一期の振り返り
・番組公式HP
テレビ神奈川放送。Amazonプライムビデオでも同時配信中のホラーミステリ。
第一期は、辛口レビューの多いアマプラでも、星4以上という高評価を獲得している大人気作。私も前回非常に楽しんだ、記憶に新しい作品だったが、そんな作品の第二シーズンが、この9月より放送中だ。
1話約30分で、1シーズン4話とサクッと見れるボリュームであるため、もしまだ見ていないという人も、前シリーズをまず見てから見るのが良いだろう。ちなみに今回も4話完結らしい。
本作は、かが屋の二人を主演としたドラマ。『本当にあった呪いのビデオ』ライクなホラードキュメンタリーの制作陣に扮する二人が、ホラー映像に隠された真実を暴いていくというミステリ要素の強い作品である。
第一期では、放送の前半を投稿映像、後半をかが屋の登場するドラマパートとしていて、前半の心霊現象の事実を解明していくという内容だった。つまり、ホラーがテーマでありながら、その実は「ヒトコワ」的な要素が強く、謎が解き明かされていくところの爽快感が楽しめる作品であった。
しかし、第一期の最後には、ある衝撃の秘密が明かされる。シリーズを通して、謎を解き明かしていっていたのに、その裏に一本大きな謎が隠れていたという構成だった。
投稿映像部分のクオリティ、謎解きの爽快感、かが屋の二人の心地よいドラマパートと、驚愕のラストで非常に楽しむことが出来る作品だったのだ。
シーズン2も引き続き、同じような仕組みで話が続いていくかと思うが、1話の時点ではまた違った展開とストーリーラインが示唆されていて、先が気になる展開を見せつけられる。
まだまだどうなっていくかわからない本作。ぜひリアルタイムでその結末を追っていきたいと思う。
以下、第一期ラストのネタバレも含んだ、第二期一話の感想などを語ります。未見の方は要注意。
第二期第一話の感想
ここからは、ネタバレ全開です。問題ありませんね?
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さて、では続けます。第一期では賀屋さん扮する鬼頭編集長が「死んでいた」というのが発覚するところでシーズン終了を迎える。それまでずっと、「心霊と見せかけて人間でした!」というのを楽しんでいた視聴者たちに、最後に逆の展開を見せつけてひっくりかえしたという衝撃の結末だったわけだ。
そんな、死んでいるはずの鬼頭さんを、引き続きどうやって出すんだろうか…なんて思っていたら、なんと物語的には引き続き鬼頭さんは「幽霊」として登場し続けている。なかなかアグレッシブだが、やはりこの二人の出す空気感というのが作品を形作っていただけに、素晴らしい判断だと思った。
第二期第一話は、そんな鬼頭さんが最後に撮影していた映像から始まる。シーズンを通して、「なぜ鬼頭さんは死んだのか?」というのがフックになってくるのではないかと思われる。
なにやら色々と気になる映像の最後に、鬼頭さんがどうやら何者かに殴られたらしいというところで映像は終了する。まだ真相はもちろんわかっていないので、ここからが楽しみな展開だ。
第一期第二話で登場した、「とにかくコワ~イマスムラ」氏も再登場する。前作では、心霊現象に巻き込まれたと見せかけて、実は誰かに襲われているんじゃないか……という話だったが、実際に攫われ、監禁されていたらしいことが明かされる。彼は前作でもなんだか気の抜ける変なキャラクターだったが、相変わらずだった。
そんなふうに、第一期からの関連も匂わせながら、新たな投稿映像。第二期第一話でメインとなったのは「オンライン通話中の心霊現象」。
映画『ズーム/見えない参加者』を思わせるような作品だが、映像的にはあまり大したことはない。クオリティはまずまずだが、それなりに不気味に思える映像に仕上がっている。
そして種明かし。……まあ、内容は正直、シリーズの中でも1,2を争うくだらなさなのだが、とりあえずの1話としてはちょうどいいくらいなのだろうか。第一期第一話の衝撃と比べるとやはりレベルダウンであるため、あくまで通しの物語だと思って見たほうが良いかもしれない。
ただ、やはり細かい疑問点がきっちり回収されていくのは気持ちがいいし、悪い気はしない。
まだまだ先の展開が気になる。第二話以降も楽しんでいきたい。
第一話で気になった箇所・小ネタ
以下は、第一話鑑賞の中で気になった箇所を上げていく。
細かく映像を止めてじっくり見ながら楽しむことも出来る。放送禁止シリーズみたいなのが好きな人も楽しめるのではないだろうか。