『美川べるのといかゴリラの超次元女子会』を紹介/レビュー。
(購入はこちらから)
紹介/感想
代表作『ストレンジ・プラス』はアニメ化もした、ギャグ漫画界のレジェンド (と、私が勝手に思っている)の美川べるのと、ギャグエッセイ『オタクだよ! いかゴリラの元気が出るマンガ』が話題を博したいかゴリラによるコラボ漫画。
==========ここまで、前回・前々回のコピー===========
まんが飯、まんがビューティーと読み進めてきて、もうすっかりこの美川べるの先生といかゴリラ先生、そして編集のS木氏のトリオに嵌ってしまった私は、最新作の『超次元女子会』にも手が伸びてしまったのだった。
(前回・前々回の感想はコチラ)
前回は、ゲスト出演が多く、「美」をテーマにした漫画としてそれなりの体裁が保たれていたように感じてしまったところだったが、今回はまんが飯の頃のような自由さが再来したような印象で、とにかく楽しい一作に仕上がっていた。
相変わらずな両氏の良すぎるエピソードや、ゲーム実況・ラインスタンプなど、今っぽい活動に悪戦苦闘する3人を楽しむことが出来る。
前作、前々作を読んだ人なら、間違いなく楽しめる一作。そして、第一作・まんが飯のころと比較して、べるの先生のデジタル作画成長(?)っぷりを楽しんでほしい。
特に好きだった話
今回も、相変わらず粒立てて語るほどのことはないので、好きだった回をまとめておく。
第2回:漫画テクニック
もうすでに、「女子会」要素なくね?と思わせられる第2回。ちなみにこのあとも別に女子会感は出てこない。
二人の漫画家としての仕事っぷりがうかがえる、ファン垂涎の一作(言い過ぎか)。3Dデッサン人形を使った遊びは、ばかばかしいがどうしても笑ってしまった。98甲子園でバカみたいな投球フォーム作って遊んでたあの頃を思い出してしまう。
第5・6回:ダイエット編
両先生がダイエットに挑戦する話。「ブラの延長ホック」登場回。
前編のいかゴリラ先生の、トランポリンでセーターを陰干ししてるコマとか、改めてかったフロアクッション型トランポリンをまたぐコマとかがとても好き。
後編では「生きるついで運動」に目覚めたべるの先生が満身創痍になるシーンが最高。
第7回:怪談
途中のホラー漫画パートが、わりと普通に怖くて好き。真面目に書いたら一部のホラーファンに受けると思う。
第8回:夏の思い出
べるの先生の夏の思い出が最高すぎる。ドタバタコメディ。
ごりら先生のアリの話は普通に怖い。
まとめ
第三段となった本作も、とても楽しむことができた。
ラインスタンプ、延長ホックが入らなかったのがとても残念だ。あと、実際の販売ページみると、そのピンク割合の多さに笑ってしまった。
本作、ナンバリングがついていないので、1巻完結なのかとおもったが、連載はebookjapanで継続中のようだ。
1~3話と最新話のみ公開なようなので、継続して読みたい方は要チェックだ。
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/735971/A004744727/ebookjapan.yahoo.co.jp
余談:表紙の良さ
このギャグエッセイシリーズ、装丁がむやみやたらに良い。ビューティーのときはエレガントな表紙だったのに対して、今回はポップで可愛い、女子会というテーマにふさわしい表紙になっていてとてもいいと思った(開くと、月からずり落ちるふたりが見れるのもナイス)。
そんな装丁の話は、前作まんがビューティー第二巻の第11回:装丁ビューティーで上がってくるので、気になる人は読んでみると面白いかもしれない。