『美川べるのといかゴリラのまんがビューティー』を紹介／レビュー。
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紹介／感想
代表作『ストレンジ・プラス』はアニメ化もした、ギャグ漫画界のレジェンド （と、私が勝手に思っている）の美川べるのと、ギャグエッセイ『オタクだよ! いかゴリラの元気が出るマンガ』が話題を博したいかゴリラによるコラボ漫画。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ここまで、前回のコピー＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
先日、二人の前作、『美川べるのといかゴリラのまんが飯』の感想を書いたのだが、その勢いで読んだまんがビューティーも面白かったので、感想を書き記すことにした。
（前回の感想はコチラ）
今回も、二人と、担当編集の竹書房S木氏の掛け合いが相変わらずの勢いで楽しむことができる。
ただ、今回はちょっとギャグの波動は弱めで、ゲスト要素も多めで「美」の情報について普通に参考になるんじゃ？っていうような内容が結構あった印象。
個人的には、自分が男性なのもあってやや物足りない部分はあったのだが、随所で声をあげて笑ってしまうようなエピソードもあり、この二人のコンビが好きなら読んで損はない作品だ。
個人的には、美容業界ベテランのSさんが、作画的にもキャラクター的にも素晴らしいと思った（彼女の作画には、雷句誠みを感じるｗ）。
元気でバカな３人との対比もよく、漫画としてとてもいい味になっているので、「美」以外のテーマでもぜひまたどこかで登場してほしいと思ったくらいだ。
特に好きだった話
今回も、別にわざわざ粒立てて語るほどのことはないので、好きだった回をまとめておく。
第１回：ビューティー道
第一話ながら、さっそく声をあげて噴き出してしまった。一か所をねじってあるワンピースの話。突然出てくるはじめの一歩伊達さんと、それに迫真の一歩顔で突っ込む美川べるのに耐え切れなかった。
そのあとのハイウエストマムジーンズの件もしょうもないのに笑ってしまって悔しかった。
第３回：キャラクターフレグランス
美川べるのといかゴリラの二人のイメージフレグランスを作る作業、大変そう。少なくとも、いいにおいなのは間違いだろ！
第７回：ヨガ体験
コマが進むごとにびしょびしょ＋顔の網点トーンがどんどん濃くなっていくところは、色んな意味でさすが。全然体が動いてないのも◎。
第９回：ビューティーレポート
３人の哀しいエピソードから始まる第二巻最初の話。どの話もとても好き。べるの先生の理不尽に飛び出る乾電池はとくに好き（美、関係ある？）。
第１２回：マスク社会のスキンケア 夏のお手入れその他編
Ｓさん再登場回。相変わらず闇を抱えた表情で、でも前回より勢いを感じるＳさんが笑わせてくれる。書いてある内容は普通に興味深くて面白いし、目の周りの筋肉を使う運動は自分もやろうかと思わせられる。
まとめ
第二段は、前回まったく「飯マンガ」の体をなしていなかったのにたいして、割と「美容マンガ」らしさが表れていた一作だった。
美川べるの・いかゴリラ両先生のクレイジーっぷりは相変わらずで、編集Ｓ木さんももはや一緒になって暴れている感じさせられるような一作になっていて、楽しさはお墨付き。
続いてシリーズ第三段『美川べるのといかゴリラの超次元女子会』も現在発売中。こちらも読んでめちゃくちゃ楽しめたので、また気が向いたら感想も書いてみようかと思う。
