『美川べるのといかゴリラのまんが飯』『美川べるのといかゴリラのまんが飯 おかわり』を紹介/レビュー。
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紹介/感想
代表作『ストレンジ・プラス』はアニメ化もした、ギャグ漫画界のレジェンド (と、私が勝手に思っている)の美川べるのと、ギャグエッセイ『オタクだよ! いかゴリラの元気が出るマンガ』が話題を博したいかゴリラによるコラボ漫画。
二人と、担当編集の竹書房S木氏の掛け合いを中心に、ここ数年で爆発的に流行ったメシ漫画……のような何かをギャグエッセイ的な形でつづられている。
「まんが飯」をタイトルで謡っているにしては、あまりに酷すぎる食べ物と呼ぶこともはばかられる異物を錬成したり、大御所先生やお手伝いいただいた先生を思う存分利用していたりと、もうやりたい放題だ。
とにかくバカバカしさと疾走感が半端じゃなく、1話から笑えるところが満載で最高に楽しい一作。
ちなみに、いったいどういう作画作業を行っているのかは謎。お二人とも描いているようだし、交互に1ページずつ描く話もあったりする。
第二巻となる『~おかわり』でも、相変わらずなハチャメチャ具合なので、一巻が気に入ったなら間違いなく買いだ。
特に好きだった話
正直、この作品について語る言葉も多くないので、個人的に好きだったエピソードを載せて終わりたいと思う。
まんが飯第3回:酔っぱらいのアレ
なんでそうなったのか全く理解に苦しむのだが、植田まさし御大の折詰が登場する。しかも、折詰なんて殆ど書いたことないらしい。都市伝説みたいな話だ。
最後の、折詰を開けずに食うコマがあまりにも衝撃的で夢に出てきそうになるくらい最高だ。
まんが飯第5回:アノ肉で聖夜の晩餐
きしょすぎるマンガ肉がまじできしょい。
まんが飯第8回:特訓‼ごはん絵
たじまこと先生ゲスト出演回。美川べるののレタスが好きすぎる。でも、自分も絵が描けないので、ああなると思う。アクセントにぴょんっと飛び出たレタスのことが忘れられない。
まんが飯おかわり第2回:リレー飯
交互に1ページずつ描く漫画。作画カロリーが高いらしい。
ギャグマンガを書いてその中で作者たちのツッコミも入って、勢いがいい。あとギャグのオチを先延ばして相手に書かせるとことか、この作品でしかできない芸当でよい。
まんが飯おかわり第8回:春恒例のアレ
距離取ってお花見するシーンと、渾身の花見弁当が最高。
まとめ
最初から最後までカオスっぷりが半端じゃないので、気楽に笑いたいときにはぜひ読みたい作品だった。
余談だが、この後、この二人のタッグで引き続き『美川べるのといかゴリラのまんがビューティー』『美川べるのといかゴリラの超次元女子会』が発売中だそうだ。こっちも機会があれば読んでみたい。