ばらかもんが完結して、約5年の月日が流れました。一度は感動のフィナーレを迎えたこの作品ですが、今回、実写ドラマ化記念?で、奇跡の続刊がでました!
スピンオフ作品だったり、18+1のような特殊ナンバリングではなく、あくまで続刊としての19巻。ただし、「日々」というサブタイトルがついています。これは恐らく、物語としては一旦完結しているけれど、その後も、キャラクター達はあの世界の中で生き続けていて、今回はその日々の1ページを切り抜きましたよ、みたいな意味が込められてるんじゃないかなと思いました。
以下、収録エピソードごとに簡単に感想を述べます。軽いネタバレ注意です!
ACT139 みてみろごちゃる
・半田先生の家にテレビがやってくる話。
・そういえば今までなかったんだ!という驚きと、ちょっとずつあの家の風景も変わっていくんだな、というところの感慨深さを感じられる。
・久々に会えたキャラクターたちがやっぱりどいつもこいつも可愛くて、グッと引き込まれた1話
ACT140 はんだやしゃばたけ
・半田先生の畑も、農業コンビの力を借りながらちゃんと成功していたことを知る話。
・やっぱりダッシュ、もといマッシュ東野はちょっとイジワルだし、吉田心くんはいい子だし、タマー!早くこいー!ってなる回。
・はんだ先生の可愛いが爆発してる。ほんと、優しい人なんだよなぁ。
ACT141 しゅかば
・みんなでスイカ割り。ほんとに日常回という感じ。
・スイカトントンしてるなるがすげー可愛い。ひなもかわいい。
・双子もやっぱり可愛い。相変わらずちょっと鼻につくw
ACT142 ヒロシはたっしょしちょっ
・神回
・東京に行ったヒロシを中心に、東京組の現在が描かれる。
・普通であることであんなに悩んでいたヒロシが、持ち前の普通さと、人の良さを認められて、受け入れられていく姿がとにかく泣ける。感動した。
・誰かのひたむきな努力が認められる演出に弱いです。
ACT143 おるがい
・通販がやめられない半田先生。いや、さすがに買いすぎだろw
・すごく大人なあっきーと比べると、半田先生はすごくおバカなところが目立つけれど、あっきーからみた半田先生はどう見えてるのかな、と想像したくなる。なんだかんだで、尊敬する大人の一人になってるんじゃないかな、と。
ACT144 ふとなったりゃなんに?
・なるたちが将来の夢を考える回。
・ヤスバと商店のばあばの過去話が最高。子供の頃のヤスバ可愛すぎるw
・半田先生(一日中ゴロゴロして遊んでいる大人)のようになりたい、というハジマリから、行き着いた結論はやっぱりばらかもんらしい素敵さだった。そんな大人に、私はなれてない気がするなぁ。
ACT145 ひしてびして
・最終話。だけど、これも日々の日常話。
・カブトを逃したときのなるの顔とセリフが最高すぎて、何回読んでも笑えるw
・18巻では「あっぱいくろしか!(危なっかしい)」と言われていたなる、19巻ラストでは半田先生に同じセリフを言う。これも成長か。(たまたまかもw)
・この先もまだ、この温かい日常が続いていくんだという余韻を残しつつ終了。寂しいけど良かった!
全体を通して
日々、というサブタイトルに違わぬ、各キャラクターの日常を表現した一作でした。おそらく、続刊が更に出る線はかなり薄いのではないかと思いますが、まだまだやっぱりこの物語を読んでいたい。素直にそう思わせられました。
魅力的なキャラクターがいっぱいの本作。別の切り口でも、またこの世界を見たいものです。