2023年発売。『青春リビドー山』を紹介/レビュー。(今日はすっごく下品な内容なのでご注意ください)
※当記事ではアマゾンアソシエイトリンクを使用しています。
紹介
バカエロと呼ばれるようなジャンルが私は好きだ。どんな言葉で形容するのが一般的なのかは分からないが、お色気ギャグコメディとか、そういうイメージだ。
普段は澄ました顔で真面目ぶっているが、私の漫画ライブラリにはそんな、オバカで、ちょっとエッチな漫画が沢山入っている。
個人的に普段から敬愛しているのは、現在『世界を救うために亜人と朝チュンできますか?』を連載中の音井れこ丸先生と、『貞操逆転世界』『異種族レビュアーズ』などの原作を務める天原先生だ。面白さとエロさが絶妙なバランスで共存していて、どの作品もとてつもなく面白い。
そして、今回紹介する位置原光Z先生も、そんな絶妙なバランスの作品を生み出している漫画家さんの一人だ。
美少女一休さんの漫画(1/3) pic.twitter.com/BOOyLLDeFk
— 位置原光Z▷『青春リビドー山』9/26発売 (@ichiharZ) 2023年9月3日
SNSで美少女一休さんの漫画を見かけた私の身体には衝撃が走った。なんて可愛く、バカバカしく、そしてエロイんだと。
先日発売された青春リビドー山では、貞操観念や性に対する価値観が崩れ去った、ちょっと変わった世界観での、オバカでエッチな短編が30作品以上収録されている。
今回の作品では、結構ど直球で表現されている作品もあり、ハッキリ言ってかなり刺激が強い。だから、刺激を求める諸氏には是非読んでみてもらいたい。
上記の一休さんのように、X(Twitter)上で結構な数が読めるので、まずはぜひそちらで雰囲気を掴んでみてはいかがだろうか。
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特に好きだった話
以下、個人的に特に好きな話を綴る。微ネタバレ注意。
ゲット・ザ・ズリネタ
本作一番最初の作品。「先輩って普段…なにでオ◯ってます?」と、普通ならありえない質問が可愛い後輩女子から問い詰められる。童貞的視点で見ると、もう夢みたいなシチュエーションだが、これが位置原光Z世界観だ。
女の子のほうは羞恥心もなくガンガンに来るのに対して、男側が恥ずかしい+ヒキ気味という凸凹感が、コメディを成立させているが、最終的にやはりドキドキが勝っていく。本の全体のありようをしっかりと見せつけられた一作だった。
自分のおかずを赤裸々に語って、ピースしている女の子のコマ、ピースにかかるクエスチョンマークまで込みで、最高の1コマだと感じた。
お部屋デート
2ページのみの、メチャクチャばかばかしいお話。男が彼女に「エッチなことしたい」と言ったのを彼女が聞き間違えて……。と、このワンアイデアだけの2ページだ。
聞き間違えている彼女の脳内も的確に表現されるし、もうとにかくバカバカしくて、声を上げて笑ってしまった。
ちなみにこれはエロくない。
本番寸前
これはもうメッチャクチャにエッチだ。演劇かなにかのリハーサルをしようとしているのかと思いきや、まさかの自主制作セクシービデオの撮影のためのリハーサルだったという話。
このあたりの設定はもうわけがわからないのだが、必死に耐える男と、ノリノリでやってきている女、そして終盤の認識の変化と、楽しめる要素が沢山あって飽きない一作だ。というか佐藤さんがとにかくエロイので気が気じゃなかった。
事務的手コキ修羅場
クレイジーという他ない設定の一作。NTR要素があるのにバカバカしいし、直接描写はなくひたすら言い合いをしているだけなのに、なぜだかエロイ。天才的な仕上がりだ。
「うおおーい 全然 事務的じゃねーーーじゃねーーか!!」という叫びには私も全く同じ思いだった。あと最後のコマはマジでひどい。
早計
男の娘作品。そっちのジャンルも行けるんかい、となる一作。なんだかラブコメ的で普通にちょっとだけドキドキする。男同士だけど。
最後、もう一歩踏み出せよ!お互いさぁ!となるので、あと1ヶ月先をもう一度書いてほしい。切実に。
ここで紹介した意外にも、オススメしたい作品が沢山あるので、是非とも購入して読んでほしい。
余談だが、『つるのおんがえし』にはX(Twitter)上で公開されたその後のお話が存在する。この作品は、このオマケも組み合わさることで価値がグンと高まるので、もし本編を読んでまだこちらを読んでいない人がいれば是非読んでみてほしい。
鶴の恩返し・その後(1/2) pic.twitter.com/yo0UJrGARS
— 位置原光Z▷『青春リビドー山』9/26発売 (@ichiharZ) 2023年10月1日