位置原光Z著『いっていっぱいいって』を紹介／レビュー。
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紹介／感想
2023年、『青春リビドー山』で位置原光Zワールドに触れ、心が震えたのも記憶に新しい中、楽園コミックスから最新作が発売された。今作も、おかしな貞操観念の可愛く楽しい男女たちの駆け引きを収めた短編が多数楽しめる一作となっている。
(前作の感想)
今作も、直接的な性描写はない(って言っていいよな…？)ものの、シチュエーション的にはもうとんでもなくエッチな話だったり、バカバカしくて大笑いしてしまうような話だったりと多彩に楽しめる短編集。
また、各話の間にある描き下ろしと思われるイラストも単行本を買う魅力の一つになっている。今回もどれも可愛いのでオススメだ。特にあれとこれと……と、好きなイラストをあげつらおうとしたらあまりにも自分の性癖が出すぎていたので明言は避けさせていただく。
X(Twitter)の位置原先生アカウントのほうで、一部公開されているエピソードもあったりするので、気になった方はそちらを見て購入判断をするのも良いだろう。個人的には最押しな一冊だ。
x.com後輩の女の子のデートコーデを確認する漫画(1/3) pic.twitter.com/KylHBFW2Zu
— 位置原光Z▷『いっていっぱいいって』1/31発売 (@ichiharZ) 2024年1月18日
特に好きだった話
以下、個人的にグッときた話をまとめておく。微ネタバレ注意。
でーとこーで
一作目。メカクレ！メカクレ女子だぞ！かこめー！
メカクレ後輩女子からエッチな自撮りが送られてくるという、王道的展開ながら、後半の先輩男子側の視点で描かれる怒りと理性と性欲のバランスがすごくてとてもいい。ティッシュ一箱コマの端っこに置くだけでこんなに心理描写できることある？
連想ゲーム
2P漫画。ラブホに入りたい女先輩から持ち出される連想ゲーム。恥ずかしさからの回りくどさで全然伝わらない。好き。
……さといもとクアイは、球茎（きゅうけい）。
爆噛み
デッッッッッッッッ！
初デートにきたら先輩彼女が爆乳になってた話。
コマぶちぬきの先輩がめちゃ可愛い。後輩の混乱もとてもわかるし「いいことだろが‼」という言い分もご尤も。貧乳派じゃなくて良かったね。
よくよく１ページ目見返すと、ちゃんとビンがあるのが細かい。
サークルクラッシャーが来た！
2P漫画。山芽木めあちゃんという、サークラ地雷系女子が登場。表情豊かで好き。前田先輩との純愛ラブコメが始まってほしい。
特別サービス
「大丈夫？オッポイもむ？」の逆バージョンを考えた回。
ふにゃ時のチンコが面白なのはギャグ漫画の歴史が証明してるからね。わかるわかる。と思いながら読んだ。でもこの状況を作り出して最後まで勃起しないのは相当な胆力が必要そう。
いっていっぱいいって
表題作にして傑作。「イク」と「言う」の言葉でひたすら遊んでるだけみたいな漫画だけどめちゃくちゃドキドキする。エロさとお互いの恥ずかしさが絡み合って凄い。こんな
急に命令口調でまとめられたあとの、「……じゃ それいって」のコマが良すぎ。脈拍が早まった。
クエスチョンオブオナー
オナ禁２７日目の男の話。
ラブホテルの中の男女の会話でこんなに笑えることある？ってくらい笑った。「２７日目ですよ‼」とか「いっ、今でしょ‼」とか、ずるい。好き。
きてもっときて
寒夜に薄着だった女と厚着してきた男の話。ラブコメの波動が凄い。
とにかく後輩男がいいやつなので友達になりたい。セータータイツで闇にまぎれて消えようとするの可愛すぎるだろ。
オーダー
一人の女をとりあう二人の男……という王道のテーマから突然３P、４Pと狂った方向に展開する位置原ワールドらしいお話。
途中から出てくる委員長がめちゃ可愛い。恥ずかしさで目をおおうときに眼鏡が上にずれてるのとか、半端なく可愛い。
最後の展開も笑えるし、隙がない一作。
母性の星
めちゃくちゃエッチなお姉さんが４人もいる「母性部」に入ってしまった手芸好きショタの話。
とんでもなくエッチな展開を予想したところに予想外の一撃を食らわされて爆笑してしまった。
まとめ
声をあげて大笑いしたり、おいおいこりゃあエッチすぎるだろうと興奮したり、忙しく思いながらあっという間の一冊だった。倒錯した性的価値観とか、ギャグエロ系の漫画が好きな人には是非オススメだ。
余談ですが、1/31同日発売の平方イコルスン『ふたりで木々を』も購入済み。明日はこれの感想が多分あがります。
