FINAL FANTASY VII EVER CRISIS。今年9月にリリースされて以来、地味にコツコツ(無課金で)続けてきたのだが、流石にちょっと継続する気がなくなってきたので、その経緯を書く。
ちなみに、始めたときの話は以下で書いている。
周回数多すぎじゃね?
このゲームに対する不満の半分はこれだ。もうとにかくやることといえば周回、周回、そして周回だ。いやまあ、他のソシャゲというものもそんなものだろうというのはそうなのだが。
特に気になるのは、周回しなければ行けない数の多さもそうだが、どちらかというと「一回の周回にかかる時間」のほうが気になる。
マルチでの周回なら、コンテンツを選び、マッチングを待ち、3人が戦闘開始を押し、戦闘終了まで待ち(基本オート放置)、戦闘完了して次の戦闘へ、という流れをひたすら繰り返すことになる。
まず、3人が戦闘開始を押すかどうかというところで、待ちが発生しがちだ。これはそもそも設計的に、マッチング開始を押してから3人揃うまでに時間がかかるために、その間に画面から目を離してしまったとか、寝落ちしてしまったとかいうことが考えられる。しかも、待ちきれなくて退出した人が出ると、その次に新しく人が入ってきたときには全員の準備完了状態がリセットされる。この仕様のせいで、さっき準備完了押していた人も、再度押さなければいけないのに気づいておらず、結局ただただ時間が過ぎていくなんてことが普通に発生する。
また、1回の戦闘時間も長い。このあたりは戦闘システム的にどうしようもないところではあるのだろうが、せめて必殺技のエフェクト自動スキップなどの機能があってほしかった。
更に、戦闘完了後も時間がかかる。再戦ボタンを押したときには、3人全員が再戦を押すか、退出するまで待たなければ行けない。じゃあ退出すればいいじゃないかと思うだろうが、退出すると、また対象コンテンツを選ぶところからやらなければいけないのだ。小さい手間だが、実際にやっていると、なかなかめんどくさいと感じるポイントだ。
理想としては、「同じメンバーで再戦する」というのと、「再マッチングする」というのと、「退出する」という3つの選択肢があればよかったのだが、そうはなっていないのが現状だ。
イベント期間中、ただひたすら同じ敵と戦い続けさせられる(まあ、戦闘開始して放置しているだけのことが殆どなのだが)のに、このように一周一周でストレスが貯まるポイントがあるのはマイナスだった。
ストーリー追加の遅さと内容の薄さ
本作は、FF7本編とクライシスコア、更に新規スピンオフのFirst Soldier(セフィロスの過去が明らかになるシナリオ)の3つのストーリーが楽しめる。
FF7本編とクライシスコアについては、既存の物語をダイジェスト的に再構成していて、久々にFF7のストーリーを味わった私としては懐かしさで中々楽しくプレイしていた。しかし、これらに対する追加シナリオはなかなか着ていない。FF7本編については、そもそも、リメイク第二弾が来るタイミングなのでソレを追い越せないからゆっくりにならざるを得ないのだろうし、クライシスコアもリメイク版が去年年末に発売されたばかりだから、もったいぶっているのではないかと思う。
なので、上記2つのストーリー展開が遅いのはもう仕方ないものとして諦めている。私が気になったのは、今回のオリジナルストーリーであるFSのストーリーも追加が遅い、というか、内容が薄いということだ。
先日、プレイアブルキャラとしての若セフィロスが追加になり、そのタイミングでストーリーも追加されたのだが、追加された半分以上は、キャラクターが一言二言喋って戦闘して終了、の繰り返しだった。
もちろん、セフィロスの人情的な部分が見れたりして、内容自体には楽しめる部分があったのだが、如何せん味気ない部分が多すぎるし、ただのかさ増しじゃないかと思わせられる部分が多すぎたのだ。
FSで新たに登場した3人についても、正直あまり愛着がわかず、なんだかもう良いかな、という気分にさせられてしまったのだった。
時間も電池も使用しすぎ
リリース時から不満に思っていることだが、このゲーム、かなり待たされる時間が長い気がしてしまった。
たとえば、このゲームの周回コンテンツの一つにある「(クライシス)ダンジョン」だが、ここではダンジョンパートと戦闘パートを行き来することになる。宝箱を開ける、敵と戦う、敵を倒した後にバフの選択、など、一つひとつの動作でちょっとした待ちが発生する。その結果、ダンジョンに行くという作業も面倒になってしまった。
まあこれは、私の忍耐が足りないだけなのかもしれない。しかし、電池使用量の方はどうだろうか。
かなり美麗なグラフィックを実現しているからこそなのかもしれないが、このゲームをプレイしているとグングンと電池がなくなっていく。外でプレイするには向かない。そこで追い打ちをかけてくるのが、先述の「待ち時間」の問題だ。
夜寝る前にこのゲームをプレイすると、ちょっとまっている間や、戦闘が終わるのを待ってぼーっと見ている間に、そのまま寝落ちしてしまう。このとき、充電ケーブルを指し忘れていれば、翌朝には絶望が待っている。
"タイパ"をもう少しだけ気にしてほしい
Z世代が重視する、ということで、しばしば叩かれている概念、タイパ(タイムパフォーマンス)。このゲームは、そんなタイパの概念に真っ向から立ち向かう作品だ。
そもそも、世の中のソーシャルゲームというのは、とにかくユーザーの可処分時間の奪い合いをしている。とにかくプレイするか、とにかく課金するかの二択でしか気持ちよくなれないのがソシャゲだ。そう考えれば、ゲームのあり方としては正しいのかもしれない。
ただ、それでも、もう少しだけユーザーの持つ時間というところに目を向けてほしい。人生は有限なのだ。あまりにも虚無過ぎる周回で過ぎ去っていく時間は、尊い1秒だ。
さすがに、これ以上垂れ流すわけにはいかないだろうということで、本日限りで一旦このゲームはアンインストールすることにした。
また、ストーリーが沢山追加されてから、復帰するかもしれないが、それまではしばしお別れだ。