前日に『#フォロー・ミー』という映画を見たのだが、そのレビューで、「ゲームのパクリだ」というコメントを見たので、まだ見ていなかったこちらを鑑賞。
確かに以前にも、おすすめ映画としてどこかで紹介されていて、少しだけ見ようとして途中で辞めている履歴があった。今回改めてきちんと見てみることに。
結論、これはもう結末にすべてが詰まっているので、もし見ようかとしている人は情報を入れずに見たほうがよい!ということで、以降は色々ネタバレ注意です。
まずはあらすじ。
投資銀行を経営する大富豪のニコラスは、48歳の誕生日に疎遠だった弟のコンラッドと再会する。コンラッドからのプレゼントで、ニコラスはCRSという会社が提供するゲームに参加することに。だが、その時から彼の周りで不可解な出来事が続発する。
以下感想。超ネタバレ注意。
序盤は、主人公の固い、ちょっと嫌味な性格が映される。誕生日を祝う弟もなんかちょっといけ好かない性格。こいつのせいで、主人公は「ゲーム」に巻き込まれていくことになる。
ゲームが始まるまでは、やや退屈な展開。ただこのあたりに、色々主人公がフラッシュバックする映像から彼のバックグラウンドやらが知れるようになっている。
CRS(カスタマーレクリエーションサービス)のオフィスに訪れる主人公。弟から渡された招待状を渡すと、なんだかんだでゲームに参加する流れに。ゲーム参加の検査の時点でかなーり不穏な雰囲気。いったいこれからどんな闇のゲームが始まるのかとわくわくさせられる。
ピエロの置物が出てきたあたりから、とうとうゲームが始まったというワクワク感。
その後は怒涛の展開で、わけもわからずゲームに巻き込まれる主人公。
途中ヒロインらしき女性に出会ったりもするものの、色々あってずたぼろになる主人公。このあたりは、観客側の自分としてももう主人公に感情移入しっぱなし。なんなんだこれは!と憤ってしまいます。
そして終盤。とうとう最後の瞬間、CRSに突撃。黒幕だった例のヒロインを屋上に追いやり、銃を向けます。これはすべてゲームだ、サプライズだ、とのたまう女。それを聞き入れず、興奮状態の主人公。問答の末に、扉の向こうから突入してくる人物に銃弾を放つが……。
ここからの展開は、まさしく「どんでん返し」。すべての目的が明かされていきます。まあ正直に言うと、事前に聞いていた「最後のどんでん返しがすごい!」みたいな情報のせいで(おかげで)わかっていたことでもあるのだけれど、それでもやはりびっくりできる。
しかも、一度の衝撃のあと、そこからさらにもう一段階衝撃を残しているのがオドロキ。これはうならせられる!
ただ、最後のシーンで、ある人物が主人公の前に再度登場した瞬間、「もう、なんでそんなことするの~~~」と叫びたくなった。結果的に映画だからまあ面白いストーリーとしてまとめられるんだけど、いやいくらなんでもヤリスギだよ!!と。
最後まで謎のゲームに主人公も観客も翻弄されっぱなしで、最後の結末はもう大満足のオドロキが提供される、名作映画だった。大満足。
ただ、主人公はもっと怒って良いし、結局CRSってどんな組織なの?みたいなところの疑問は解消されないので、投げっぱなしすぎる感じは否めない。