この一か月くらいでラップバトルを見るのにハマってしまったのでその経緯を書き留める。
ハマるきっかけ
元々、HIPHOP・ラップ自体には多少興味があった。海外で言えばBeastie BoysやLINKIN PARK、Rage Against the Machineなどが好きだったし、日本語ラップで言えばSOUL'd OUTの大ファンだ。基本的にはロックが好きだし、純粋なHIPHOPというよりはミクスチャーが好きなタイプと言った方がいいかもしれないが、少なくともラップは好きだった。
ただ、ラップバトル自体にはこれまで全くと言っていいほど興味がなかった。単純に罵倒しあっているだけのものだと思っていたし、アングラでとにかく治安が悪いというイメージしかなかった。Creepy Nutsも知っていたし聞いていたので、R-指定がこのラップバトルの畑出身でとにかく強かったらしい、という程度の情報だけを持っていた。
そんな自分だったが、いつもの通りYouTubeを適当に見ていると、あるショート動画が流れてきた。
呂布カルマが、DJ CELORYのことを「（観客が）ペロリって言ってるんだけど」といじるシーン。まったく知識のない私は、DJ CELORYが何者かも知らなかったし、呂布カルマもTVで出てくるこわもてのグラビアアイドル大好きマン、くらいの認識でしかなかった。そんな呂布カルマのこのおちゃめなシーンをみて、実際のラップバトルってどんな感じなんだろう？と思い、この動画の元動画を見た。ここから、どっぷりとこの沼に使ってしまうこととなった。
きっかけとなった元動画：呂布カルマvsT-TANGG.凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣2020.ベスト8
これがもととなったバトルだった。MCバトル好きなら多くの人が知っているであろうこの動画。とにかく、呂布カルマの２バース目（この動画を見たときは〇バース目、などという概念は知らなかったが）、「神奈川のやつこいつに生卵投げろ～」から始まる部分が、圧倒的にかっこよすぎて、これを即興でやっているのかと驚愕した。
呂布カルマ、かっけぇなおい、となった私はそのまま、関連動画に見えたこの大会の決勝戦を見た。
伝説の試合だ。これで一気に熱が高まってしまった。最初見始めた印象は、まずビートのマラドーナがやたらにかっこよく、そこに乗ってきたMU-TONの声が異常にかっこいい。正直に言うと、RIZEのJESSEを思わせる声だなと思った。どこか聞きなれた最高にかっこいい声で繰り出されるラップが半端なくかっこよかった。（後から、小節間違いなどのトラブルがあったことを知る。あれは正直呂布カルマが一番悪いと思うｗ）
少なくとも１回目はMU-TONがやや圧倒しているように私は感じたが、結果は延長となった。そういうシステムもあるのか、ということを知る。延長での呂布カルマ。そう、ここで繰り出されるのが、「魔法陣完成」だ。これはもう食らってしまった。すごすぎる。そこまで、MU-TONかっこよくね？となっていたところをすべて持っていかれた。こりゃファンタスティックマジックヒップホップラップだ。
その後のフォーチュンクッキーがネタにされがちだけど、この試合での２人は相当きまっていた。両者凄かったのだが、魔法陣のインパクトがやはりすごすぎた。
そんなわけで、この「凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣2020」の動画がきっかけで、MCバトルという世界を知ってしまった私だった。このあと、色々な動画を渡り歩きまくった結果、私のYouTubeのオススメ欄は晋平太のバトル解説と、呂布カルマの配信切り抜きで埋め尽くされた。
結局なにが面白いのか？
ここ１ヶ月くらいで得た知識だけで語っているので、そんなの的外れだと思われてしまうかもしれないが、私的な見解を述べたいと思う。
ラップバトルの面白さというのは、かなり三者三様。人それぞれではないかと思う。バトルで得られる音楽的な面白さ、ライムの気持ちよさ、ディスの応酬で得られる格闘技的スリル。それだけじゃなくて、MCそれぞれの人間性と関係性から生まれるドラマみたいなのも楽しめる。こういういろいろな楽しみ方ができるという点は、私が昔から好きなプロレスともちょっと似てる気がする。
人気のあるところから入って、自分なりの面白さというのを見つけられると、途端にハマってしまうコンテンツなのではないだろうか。
以上、ある分野にハマった経緯をまとめてみた。明日また別で、好きなバトル動画でもまとめてみようと思う。
余談だが、凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣2020はACEがかなり熱いと思っている。特にvsMCニガリとvs呂布カルマは必見だ。
