ささざめブログ

さめざめと語ります。日記、エッセイ、短編、感想、その他。

【アニメ感想】彼女が公爵邸に行った理由 (2023)

『彼女が公爵邸に行った理由 (2023)』をイッキ観した感想を書く。

個人的にはあんまり……でした!

・公式あらすじ

6ヶ月だけ婚約者のふりをしてください!
謎の死から目覚めた「凛子」は、
マクミラン家の娘「レリアナ」として転生!?


突然、謎の死を迎えた「凛子」は、小説の中の富豪の娘「レリアナ」として転生する。
しかし、レリアナは脇役であり、近いうちに命を落とす運命だった。
レリアナを殺害するのは、婚約者である「ブルックス」である。
そのことを小説のストーリーで知っている「レリアナ/凛子」は、彼との婚約破棄を目論む。
そこで彼女は王国の実力者である王位継承序列1位の公爵「ノア」に近づき、
ある取引を申し込む。

それは「6ヶ月の間だけ婚約者のふりをしてほしい」
というものだった。

果たして2人の取引で、
彼女は死の運命から逃れることはできるのか!?

出典:INTRODUCTION | アニメ「彼女が公爵邸に行った理由」公式サイト

韓国の小説原作。1話からして、おしゃれアニメの雰囲気が!

 

小説に転生した設定で、内容的にもやや硬派な印象。主人公は知的で強かな女性タイプ。でも視野が狭い? うまく立ち回っているという印象はなく、公爵様のおかげで色々うまくいくのだけど、なかなか心を開かないので、感情移入がしにくい。見ているうちにだんだん、なんでこの主人公がこんなに人気者なんだろうと思えてきてしまうw

各女性キャラクターの負けん気の強さと、ヒーロー枠の男性の超人性あたりに、原作が韓国の作品であるというところを感じさせられる。

 

1話から、かなり光の表現にこだわりを感じる。窓から指す光と、それで生まれる影が画に反映されてるのを感じる。2Dと3Dを組み合わせて作ってるからなのかな?という感じ。ちょっとくどさもあるけど、個人的にはプラスの方向に感じる。
EDも気合入ってるなぁ。潤沢な予算なのか、制作の力なのか。作画はわりかし普通な部類だけどきれいに見える、という感じがする。

 

公爵様はCV梅原裕一郎。直前に見ていた『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』でも魔王様を演じていたので、またお前か!となる。梅ちゃん働きすぎですよ。
寡黙な赤い目のアダムテイラー、可愛いかよ。推せますね。

眼の色もそうなんだけど、全体的に色彩でおしゃれな雰囲気を醸し出してる気がするなぁ。一度普通にアニメ塗りをした後に、フィルターがかかってそう見えてる? 的外れかもしれないけれど。

 

赤髪の悪役令嬢キャラも割と可愛くて、憎めないキャラクターだった。普通に主人公にしてやられガチなので、ちょっとかわいそうになってしまう。強いライバルという感じは全然しないw

中盤、石田彰CVの少年キャラ(おじいちゃん)が登場。か、かわええ~~。推せる。
主人公チームは正直あまり感情移入しにくかったけれど、こっちはキャラも立っていてとてもかわいい。こっちをもっと掘り下げていいよ!とも思うけど、出番は少なめ。

話が進んでいるのか進んでいないのかよくわからないなぁとおもっているうちに最終話。
杉田との会話劇。イケメン杉田を久々に聞いたけど、こっちの杉田智和もやっぱりなかなかよい。

 

そして、最後は公爵様のキスでおわり。え、ここでおわり!?

 

後から調べると、かなり丁寧なアニメ化だったようで、原作の消化量も少ないとのこと。アニメだけを見ていると、進みが遅いと感じてしまったけれど、原作ファンだったり、長期的にアニメ化されて楽しまれる作品になったら、逆に良い1期だったとなるかもしれない。