ささざめブログ

さめざめと語ります。日記、エッセイ、短編、感想、その他。

オモコロ同人誌「OMOBON 02」の感想

OMOBON 02を読んだので、感想を書く。

OMOBONとは、ネットの海で燦燦と輝く品性下劣な面白ウェブメディアサイトであるオモコロにて執筆しているオモコロライター陣による合同同人誌。

以下が販売ページ(私の環境では最悪のサムネが表示されてて笑った)

omocoro-store.com

 

一応、前回のOMOBON 01も読んではいるはずなのだが、全く記憶にない状態である。

以下、各ライターさんごとに簡単に感想を書く(以下敬称略)

彩雲:さそりを恐れる吟遊詩人

・表紙を開いた直後からさっそくもう分からない。

・関係ないけど、この彩雲さんがどうみてもライアーゲームのヨコヤにしかみえない

ダ・ヴィンチ・恐山:転移先の世界ではオモロが魔力になるんだが……

・オモロで無双する異世界転移系短編小説。

・恐山さんだなぁという感情が止まらない。

・オモロを機械的に再現するという行為の果てしのない虚しさを感じさせられる。

ナクヤムパンリエッタ:サーフィンをする……

・(オモコロ読者視点では)一時失踪状態にあったナクヤムパンリエッタさんの幻となった記事の掲載と、その後のインタビュー

・ナクヤムパンリエッタさんの書くARuFaさんはいつも可愛い

梨:「怖い文章」を出力する

・梨さんによる怖い文章の書き方講座。とってもためになる。

・マジでちゃんとしてるので、満足度高い。このテーマでまじで一冊作ってほしい。でもそれを読むより書いた方が身になるぞと言われそう。

雨穴:みくのしん

・梨→雨穴という流れに「おやおやまったく」と腕組させられる

・漫画形式。可愛い雨穴さんがあふれ出る一作。いやマジなんなんだこの人の可愛さは。あとみくのしんが無駄にイケメン。

・ページ数少なめなのがちょっと残念。もっと読みたいの。まあお忙しいか…

森なつめ:キッスがめちゃくちゃうまい方の一休

・最高。この同人誌で一番好き。

・すべての語感が良い。何度でも読みたくなる。

山口むつお:威嚇 -セイゾンホンノウ-

・狂気… ん…

ビュー:まるごし!

・レッツゴー怪奇組でおなじみのビューさんによる、普通にクオリティ高い5Pギャグ漫画

・アニキ、かっこいいっす!

ありふれた平凡なドラマティック:フランスからきた少女

・古のオタクは全員大好き(偏見)なゲームブック。私も好きです。

・ゲームオーバーになってもソフィアにムカつかない、というかそら帰るわ。

永田:永田のお悩み相談室

・全部ちゃんと永田さんの声で再生されるからすごい。

・言ってることは過激だけど、マジでまっとうなことしか言って無いので、ハッとさせられる。これで一冊作れ。

ストーム叉焼:同期のライターで二次創作SSを作ろう!

・ストーム叉焼さんによる、金輪財雑魚お嬢様×VRMMOというテーマでの二次創作。

・さすが同期のライターでずっと絡みあってるだけあって、金輪財雑魚お嬢様の解像度がめちゃくちゃ高い。全然違和感ないし、楽しく読める。大満足。

金輪財雑魚:?

・やられるだけでは終わらないお嬢様。時間、足りなかったのかなぁ…w

・最後のページ、かわいすぎ。

かまど:落語な一言集

・雑誌の1コラムのようなデザインの見開き。内容も良い。特に、「母の落語」は最高。あるあるっちゃあるあるなんだけど、なんか笑ってしまった。

・でも、いちいち「これは落語だなぁ」なんて考えながら生きているかまどさんは、まじでかまどさんだなぁという感情も持ってしまうw

酉ガラ:体をナメクジと同じスピードにする手術を控えているおじさん

・つい最近も狂気の漫画を描いていた酉ガラさんの、理不尽ナンセンス系ギャグ漫画。

omocoro.jp

・最後のコマを音読してほしい。笑わずにはいられない。私もナメクジと同じスピードにするべきか…。

岡田悠:最高の二度寝

・個人的に、岡田悠さんは眩しすぎて見られない。今回のこれも眩しい。

・最高の二度寝、をゴールに、卵焼きを身に着けるという遠回りを見せつける。オモコロ掲載記事のお手本かのよう。オチも良し。面白いだけに悔しい気持ちになる。

JUNERAY:夢の話

・JUNERAYさんも眩しい。この並びは狙ってやっているのだろうか。しかも漫画。絵も上手いのかあなたは。

・夢の話というのは、退屈であるものの代表格とされているけれど、漫画に落とし込むと夢という不思議ワールドが正しく具現化されるので普通に楽しめる。く、悔しさが…。

城戸:拾った日記

・散歩中に拾った日記、というテーマでひたすら謎の人物の日記の内容が並べられる。

・これはいったいなにを読まされているのかともやもやぐるぐる。解消はされない。肛門は臭い。

・途中の不安/不穏な感じはさすが。

マンスーン:立体視

・マンスーンさんらしい、昔懐かし「マジカルアイ(立体視)」。子供のころ親が持ってた本をよくやってたので得意です。

・とおもったけど、1個目だけがどうしても見えない…形は浮かんでるんだけど、読めない… 2,3個目が見えてるので、想像はついてるんだけど

かとみ:道に野菜が落ちている

・癒し。哀愁の画像と、かとみさんの優しいテキストの相性がバツグンで、なんだか暖かい気持ちになる。

・人生でそんなに落ちてる野菜に出会ったことのない私は、視野が狭いのだろうか。

ARuFa:実録エッセイ『痔・END』

・入院エッセイは外さないからいい。くだらないけれど。

・手術のシーンは、めんどくさい感じが読むだけでヒシヒシと伝わってきてよかった。

・イラスト、うま。

ギャラクシー:ちょっと怖かった話

・個人的に大ファンのギャラクシーさんによる、学生時代に体験した「ちょっと怖かった話」

・絶妙な内容で、普通にゾクッとさせられたし、最後のページの可笑しさも良い。

加藤亮:最高のから揚げを作りたい

・普通に美味そうなから揚げの作り方ページ。

・つい先日、ふっくらであんなに適当そうに料理をしていた人とは思えない。

野田せいぞ:野田せいぞ VS アルマゲドン

・THEせいぞ

みくのしん:はじめてラザニアをつくる

・ラザニア作成体験記。無駄におしゃれなレイアウトと、みくのしんさんの熱量が伝わる内容で良き。

・めんどくさかっただろうなぁ…

モンゴルナイフ:make up Satopi

・永田さんメイクアップ回。ここだけ普通に女性向けファッション雑誌みたいになってる。永田ママ、永田JKが可愛すぎる。

・直前が永田のお悩み相談室その2だったので、この辺は永田成分が多い。

天野アマゾネス:夢の国のスゝメ

・アマゾネスさんによる、ディズニーリゾートの指南+体験記。

・疲れたくない、というところは良い視点で大変良い。こういうの大事だと思う。

・個人的にかなり謎に思っているBIGSUNさんの人となりがやや知れる内容で面白かった。

加味條:創作怪談「不葉」

・いつも記事のクオリティが高い(と個人的に思っている)加味條さんの短編ホラー。

・短編4本が収録されているが、それぞれリンクしていると思われる(巫女の件は読み取り切れてない。何かあると思うのだが…)。考察したくなるような作品だ。

・最後の写真はぞっと。

・オモコロ記事にもリンクする内容で、大変ファンサービスである。おすすめできる。

 

・不葉といえば…

omocoro.jp

電気バチ:マジ描き下ろし4コママンガランド

・最近はめっきりオモコロチャンネル編集のイメージが強い電バチさんによるガチギャグ4コマ。

・『万引きGメン』が好き。不条理系かとおもったら、『ハウス』はちょっと俗っぽくてよかったw

ショルダー肩美:君たちは猿の本当の謝罪を見たことがあるか

・THEショルダー肩美

・最後のページの力たるや。このコマでTシャツをつくるべき。

ヤスミノ:what is City BOY ?

・50倍に希釈したPOPEYE(ごめんなさい、読んだことないけどイメージです)

橋本ライドン:★に願いを

・めちゃくちゃ良い。ここまでで疲れた心に刺さる優しい漫画。

原宿:???

・この同人誌を締めくくるにふさわしい。これ以上は何も言えない。

 

以上、すべて読むだけで1~2時間はかかっただろうが。かなりの満足度だった。ちなみにこれを書くのにも2時間くらいかかった。時間泥棒である。

オモコロファンであれば、買って損はしないだろう。いや、ちょっとは損するかも。