ナカノムラアヤスケ原作、文月路亜漫画『転生ババァは見過ごせない！ 元悪徳女帝の二周目ライフ』を紹介／レビュー。
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紹介／感想
ラスボスを倒したら、実はそのラスボスは世界を守らんとするめちゃくちゃ良いやつだった……。1
本作は、そんなラスボスとなる偽悪的ながら激烈にかっこいいババァ皇帝が主人公。彼女が勇者に討ち滅ぼされるも、神様のはからいで若返って復活した300年後の世界を舞台とするファンタジー。
とんにかくこの主人公の魅力が爆発している作品。彼女の威光に比べたら、他のキャラクターなんて霞む霞む！
タイトルは「転生ババァ」となっているが姿は若返っているため、見た目は超美人な少女だけど、喋り方や思考はとにかく達観・老成しきった状態。しかもメインウェポンは、ヴァルキリープロファイルのアリューゼがもってたみたいなバカデカブロードソード。ロマンの塊じゃねーか！
「転生」という言葉だけで拒否反応を示してしまう人もいるだろうが、この主人公、ほんとにかっこいい女性なので、強い女が好きな読者層にはぶち刺さると思う。こういう、芯があって、理知的で、言動に筋が通りまくっているキャラクターは本当に好きでたまらない。
漫画的にも転生後の美しい姿や、怪盗よろしく変装した可愛い姿も素晴らしいし、ババァのころの姿もまたお美しくてたまらない。
ババァもいずれ誰かと恋に落ちるんだろうか……でも、並のキャラクターじゃぁこのババァと釣り合わないよな……なんて、信奉者みたいな見方をしながら楽しんでしまえる作品だった。
原作小説はアルファポリスさんのところで絶賛連載中。まだまだ物語は続いているようだ。漫画も長く続けてほしい！オススメ作！
いやしかし、転生ババアてやっぱものすごいタイトルだな……(笑)
似たようなパターンで、主人公がやっていたことが実はダークサイドだったというパターンは結構思い当たるものがあるが、単に胸糞が悪いのであまり好きではない。
- 「ラスボスが実はいいやつだった」作品、ありがちだと言われるけれど、実際具体的に作品名を挙げられる人は少ないのではなかろうか。なんとなく、主義主張が通ってたとか、敵なりの理想があっただけというのはあっても、真に善人だったケース（ババァのようなタイプ）は珍しい気がする。↩
