ささざめブログ

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【映画】鉄塔の上、希望と絶望のスパイラル『FALL/フォール』(2022)の感想

2022年公開(日本公開:2023年)、スコット・マン監督作『FALL/フォール』を紹介/レビュー。

紹介/感想

日本では昨年公開された話題作。地上610メートル(2000フィート)の鉄塔に取り残されるという超絶限界シチュエーションでの恐怖を描いたサバイバル・スリラー。

愛する人・ダンをクライミング中の事故で失った主人公・ベッキーが、親友の(クレイジー)クライマーでインフルエンサーのハンターに誘われ、電波塔を登ります。

序盤はもう「なんでそんなことするの‼️」という怒りと呆れを数多に抱えながらも、極限のサバイバルシチュエーションに突入。

錆びた鉄塔の上、残された足場は人二人でやっとという状況。連絡手段もなし。荷物も落としてしまい絶望だけが残された状態に。

ワンシチュエーションスリラーも色々ありますが、ここまで「高所の恐怖」の一点特化で正味1時間40分描ききったところはあっぱれの一言でした!

冒頭おバカすぎるだろと薄ら笑いで見ていたのがどこへやら、中盤からはずっと手に汗にぎりっぱなし。

高所恐怖症の人は絶対見れないだろうけれど、そうでない人なら程よい緊張感とドラマに映像的にも(あと、おじさん的視点でも)楽しめる一作でした。

ツッコミどころはスルーする力が必要

個人的には最後まで楽しめたけれど、色々気になるタイプの人はもう気になりまくりな一作だと個人的には思います。

そもそもあの鉄塔の状態で自立できてるのがおかしいだろ!というツッコミから始まりますが、そのあたりはそっと胸にしまいながら楽しみました。

難しいこと考えなければ、すべてを無駄にしない伏線回収(ちょっとやりすぎ感はあるけど)の気持ちよさも味わえるし、大満足だったのでした。

……いや、やっぱりちょっと気になるかも(笑)

まとめ

身動き1つ取れない限界シチュエーションでの恐怖。なんとなく、#マンホール(2023)を思い出しましたね。あちらは地下でしたが、これと比べたらまだずいぶん優しかったかもしれないなと思いました(笑)

アメリカンドリーム感のある終盤は賛否ありそうですが、個人的にはこりゃ売れるわ、という感想です。

第二作、第三作がすでに進行してるということで流石、手が早いなと思いつつも、なかなか期待できるかどうかは微妙なところだなと思っていたりするのでした。