あまりにも面白いポスタービジュアル(正確には、日本では劇場公開されていないので、ディスク版発売時の宣伝ビジュアル)で、一時期ネットを沸かせたのがこれ。アクアスラッシュ。カナダ産のスラッシャーホラー。
個人的なジャンル分けはコメディも入るけど、そこまで笑えるほどでもないのでなんともいえない作品。
前半は、アホな学生達がとにかく酒だ女だドラッグだでバカ騒ぎ。気に食わないやつが女を抱いて、ちょっと感情移入できるやつは蔑まれ。そしてそんな退屈な展開が結構長い。そんなシーンの間にも、ところどころで不穏な雰囲気のウォータースライダーが出てくるけど大したことは起きない。
件の殺人ウォータースライダーが出てくるのは終盤。正直ここまですっ飛ばしても良いくらいだけどまあそれは野暮というもの。3本ある入口のうち、1つにのみこのスラッシュ仕掛けがほどこされている。つまり、スライダーを滑れば1/3の確率で死亡。いや、なんか甘くね?というのがまず思いつく。
こういうのって皆殺しじゃねぇの?となるけれど、まあ伏線的部分も含むので許しましょう。ちなみに生存者はかなりいる。
一番のメインのスライダーシーン、結構グロイ。ゴア系の作品だとこれくらい普通だけど、ウォータースライダーから肉と血が吹き出してる映像は結構キショい。
しかも、刃がいがいとなまくらで、地味に死体が残る。後から滑ってきたやつもしばらく死体に引っかかって生きる。いやおまえ、抜け出せねぇか?
まあ色々とオバカな作品でした。でも、最後犯人まで明かして終わるのは潔い。バカみたいなアイデアから、どう映画1本に仕上げたのか。苦悩と無駄なシーンを浴びる映画だった。
海外版ポスター(IMDbより)
・惨劇の後を表す。ちょっとおしゃれ。
・こっちはスライダーメイン。かっこいい感じ。
・1枚目のバージョン違い。ビビッドな蛍光ピンク、ポスターには珍しい配色に思う。
これらを観ておわかりの通り、日本ディスク版のポスターのほうが圧倒的に目立つし、作品にもピッタシです。オバカ作品ですから。