ささざめブログ

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ウレロ☆シリーズがアマプラで全部見れるぞ!|全シリーズ一気見感想

 ウレロ☆シリーズがいつの間にかアマプラで全シリーズ見放題になっていたので一気見した感想を書く。

紹介

 ウレロ☆シリーズ。テレビ東京製作、佐久間宣行プロデュース、作家にオークラ・土屋亮一(シベリア少女鉄道)と強力な制作陣が控えていながら、演じるのは劇団ひとりバカリズム東京03早見あかり、更に後には福原遥もメイン出演陣に加わる、超豪華なコントドラマ作品。所謂シットコム作品でもあり、観客ありの一発本番ドラマとして、カルト的な人気を博している。

 TV放送シリーズは2011年に始まり、その後2019年に第5弾まで放送しており、第5弾の最終エピソードは生放送にて行われた。

 私も、その凄さは何度も聴いていて、いつか見なければ、とずっと思っていた作品の一つだったのだが、なかなか視聴の機会に恵まれずこの年に至ってしまっていた。

 しかし、先日たまたまアマプラで、これが見放題対象に入っているのに気づいて飛びついた。そして一気にすべてのシリーズを見きってしまった。

 最初から最後まで、その勢いが全く衰えることなく、笑いの連続であった。伝説的に語られ愛され続けたのも納得である。

 

ここでしか見れない豪華な組み合わせ

 やはり、現代お笑い界で中々の地位を築き上げた劇団ひとりバカリズム東京03という組み合わせがナイスすぎる。コント内のキャラクターとしては、東京03はいつもの感じで、全力ツッコミの飯塚さんに、嫌われ者でウザイけどなんだか憎めない角田さん、そこに不思議な雰囲気の豊本さん。
 もうなんども見たことのあるキャラクターたちという感じで、安定感が凄い。とくに、みんなにボッコボコにされてるのに全然悲壮感を感じさせず、笑いに昇華できるという意味で角田さんは輝いている。

 そこに、変態/ゴリラ顔のキャバ嬢にガチ恋/(後に)風俗狂いと、散々なキャラクター付をされた劇団ひとり(川島さん)も、とにかくおバカなキャラクターで、物語に笑いをもたらしてくれる。どのシーンでも、川島さんは何を言い出すんだろうかとワクワクする存在に仕上がっている。

 バカリズム(升野)さんは結構役得な位置づけ。初期~中期は女性が苦手なアイドルプロデューサーという役で可愛らしさを出したり、シリーズ中盤以降は謎のパワーを手に入れて全員を蹂躙したりとやりたい放題だ。

 この3組の大暴れがやはり心底楽しい作品。しっかりとした台本の上の中でこれでもかと暴れながら、一本撮りの物語を綺麗に落とせるのは、なんだかんだで飯塚さんの存在が大きいと思っている。

 

汚いアイドルマスターとしてのウレロ☆

 第一作のウレロ☆未確認少女、および第二作のウレロ☆未完成少女では、早見あかり嬢が元々在籍していたももいろクローバーZも絡んでくる作品であり、その様相はさながらアイドルマスターシリーズである。

 といっても、当のアイドルたちは殆んど画面には出てこず(唯一、ミスXは出てきているといえば出てきているが)、基本的にはおじさんたちがああでもないこうでもないという言い合いを見せられるばかりなのだが、それでもこの弱小芸能事務所を舞台にした物語というのは、オタク的にはちょっとテンションが上がる設定だ。

 そんなアイドルマスターみたいな舞台設定から繰り広げられる物語は、メンバーにゴリラ顔の女がいたり、その子がキャバ嬢だったり、社長がその子に夢中だったりと、もう散々だ。(基本的にこのキャバ嬢、ゴリナが悪いといえばそれはそうなのだが)
 本物のアイドルマスターでは到底味わえないこの嵐を味わうという意味でも、おすすめしたい作品だ。

 

毎シーズン変わるところと変わらないところ

 全5シーズンと、日本のコメディドラマという見方の中では、おそらく最長クラスなのではないかという本作(冷静に考えると、志村けんのバカ殿様も同じ見方が出来るか……?)。毎度変わらない面白さもあれば、変わっていく部分もある。

 変わらない部分という意味では、やはり大前提となるキャラクター付のところで、角田さんは最初から最後までずっと角田さんというキャラクターから出る笑いが続くし、升野さんと早見あかりさんの言い合いもお約束のようになっていく。
 このあたりは、何度見ても面白い。所謂お約束と言うやつだ。

 一方で、シリーズ毎に違った楽しみかたというのも大いにある。シーズン1ではアイドルを立ち上げて売れていく様、シーズン2では売れたあとにおきるトラブルたち、シーズン3では存在しないアイドル・かこかりんを取り巻くあれやこれやと、とにかく飽きることがない。
 この作品は基本的に、しっかりとストーリードリブンで、その中で生まれる笑いというのが大事にされているのだと思う。同じことの繰り返しではないからこそ、何が起きるんだろうというワクワクがあるし、見終わったあとの満足感がある。ただのお笑いコント番組ではなく、やはりドラマとして完成されている。

 

まとめ

 もう今更も今更という視聴だったが、とにかく楽しむことができた。あと、恥ずかしかったのであえて言わなかったが、早見あかり福原遥がメチャクチャ可愛い。それだけでも見た甲斐がある。早見あかりが一気にこのウレロというお笑い世界に馴染んでいくのも見どころの一つだ。

 2023年現在、まだ次回という話は見えていないが、そろそろ新作をとってもいいんではないだろうか。まだまだ暴れるウレロのみんなを見ていたい。
 2019年の生放送から4年、そろそろじゃないですかね? 佐久間さーーーん!!