新山サホ原作、餅田むぅ漫画『王弟殿下のお気に入り 転生しても天敵から逃げられないようです!?』を紹介/レビュー。
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紹介/感想
現代世界は関係なく、異世界の中だけの転生令嬢もの。
まあそれ自体は特段珍しくはないが、本作の主人公は"元魔物"な令嬢。しかも、元の姿はか弱い「黒ウサギ」。
全編で、ウサギの頃の面影を残した可愛らしく愛らしい主人公・アシュリーのぽわぽわきゃわわなところを堪能することができる一作。
物語は、そんな主人公が、前世で自分を屠った勇者の血を継ぐ侯爵・クライド様のところに嫁ぐところから始まる。
コミカライズの範囲では、クライドの家にかくまわれた眠れる黒狼様を目覚めさせ、願いを叶えるためにアリーシャとクライド、そして二人の魔術師ジャンヌとハンクが活躍する姿が見られる。
かっこいいもふもふな黒狼様は、元魔物の主人公にとっては憧れの存在で、彼の目覚めのために健気に呼びかけたりブラッシングしたりお風呂に入れたりする姿はなんとも微笑ましいものだ。
主人公とクライド様との恋模様も的確に表現され、ぽかぽかラブコメとして完成された作品だ。
ウサギ要素がとにかくカワイイ
主人公の前世の記憶や、現代でもニンジンが大好きでニンジンケーキを大事に大事に食べている姿などで、非常に心が癒される。
そのほかにも、一夜だけ借り受けた白うさぎ「シロノーラ」や野うさぎの描写も可愛らしい。
また、最初はとっつきずらいような印象もあったジャンルも、耳に見えるウサギアクセサリーが非常に可愛らしく、そりゃあもう推すしかないでしょうというキャラクターに仕上がっている。
ウサギ要素はとにかく徹頭徹尾カワイイので、ぜひ楽しみたいところだ。
まとめ
とにかく、ウサウサしててかわいらしさが止まらない一作。個人的には、このウサギ量は、『あんハピ♪』の琴慈先生を思い出さされるくらいで、非常に癒された。
コミカライズは3巻で終わってしまうのだが、その分コンパクトに、登場人物も最小限で、きれいなシナリオが完成している。
気軽に読める、オススメの一作だ。