サクッと気軽に読めちゃう漫画たちを紹介します。
漫画を読むのが大好きな私ですが、最近忙しくなってきてどうもゆっくり読む時間が取れなくなってきました。
どんなに読みたいと思っている作品でも、20巻30巻と続いているのを見ると、ちょっと躊躇してしまうというか、もっとゆっくりじっくり読めるときまで取っておこう……なんて、後回しになってしまうもの。
しかし、そんなときでも気軽に読めるのが、5巻以内で終わるような比較的短い作品。
もちろん、志半ばにして打ち切りとなってしまったような作品も含まれますが、巻数の短い作品の中には斬新で魅力的なアイデアが満載だったり、作者の濃厚なエッセンスがこれでもかと詰め込まれていたりといい面も沢山あるのです。
そんなわけで、今日は私が特に好きな、巻数の少なめな作品を紹介します(順不同)。
彼方のアストラ(篠原健太)
SKET DANCEで一世を風靡した篠原健太による巨大スペクタクルな真っ向勝負のSFサスペンス。圧倒的に面白い。たった5巻とは思えないほど濃密で驚きと感動に溢れているので、漫画好きなら一度は読んでみて欲しいと思うほど。
5巻以内に完結する漫画ランキングを作るとしたら、圧倒的1位はこの作品です。マジで。
雪と墨(Marita)
同名マンガが最近有名ですが、Marita先生版の雪と墨は本当にスゴイ漫画なのでもっと有名になってほしい一作。
何度もいろんな時代を行き来してきたタイムトラベラーと、何度も生を繰り返す転生者が織りなすSFラブコメ(?)。
若干BL要素もあるけど、精神的BLという感じで、男性でも女性でも楽しめる作品。設定的にも凝っていて面白い。
賢い犬リリエンタール(葦原大介)
後にワールドトリガーが大ヒットする葦原大介の初連載作品。既にこのときから圧倒的に漫画が上手い。SFコメディ(なんかここまでSFが続いちゃいましたが他意はありません)。
表紙の犬がなんともいえないデザインで、敬遠されガチな感じがあるが、読んでいるとなんとも愛らしく見えてくる。不思議さもたっぷりで、毎話面白い。
個人的にはワートリも好きだが、リリエンタールの方が好き。
ふうらい姉妹(長崎ライチ)
ギャグ漫画回に燦然と輝く天才。それが長崎ライチ先生。
もうどの回をとっても、どこからその発想が出てきたのと笑わせられるし、どこか力の抜けた作風がなんとも癒やされます。全2巻の『紙一重りんちゃん』と合わせて、元気をもらいたいときによく読む一作。
ちなみに作者の長崎ライチ先生は当時、実際の姉妹で活動されていました(原作担当の姉と、作画担当の妹)。現在は妹さんが引退されてしまったということですが、姉の長崎ライチa先生は引き続き作家業継続されているようなので、とてもとても応援しています。
坂本ですが?(佐野菜見)
これも傑作なギャグ漫画。とにかくかっこいい阪本くんを見て、自分の近くにも坂本くんがいればいいのに、なんて思っちゃう作品。しかも、一切の無駄がなく完璧に物語としてまとめ上げていて、完成された漫画だと思っています。
作者の佐野菜見先生が若くして急逝してしまった事実がただただ悲しいですが、作品の中の坂本くんは今日もクールに羽ばたいています。
貧乏令嬢の勘違い聖女伝(漫画:遊行寺たま, 原作:馬路まんじ)
最近良く読む令嬢系からも一作、ということでたま先生とまんじ先生の成功コラボなこちら。
もうとにかく漫画がめちゃくちゃ上手くって、バトルシーンもめちゃくちゃ熱い。パワーが溢れきってて、なんで4巻で終わらせちゃうの!ととても残念なくらい。
でも、綺麗に終わるので、読後感もとてもいい。ここ数年の中ではかなりの快作です。
コーヒーカンタータ(からあげたろう)
コーヒー漫画というジャンルもあると思いますが、その中でも特に可愛くてほんわかしてて、少しばかりの感動も味わえるのがコーヒーカンタータ。
3巻完結で、上手くまとまってるし、雰囲気も良い。温かい陽が刺す喫茶店の窓際に座って、可愛い女の子が頑張ってるのを眺めてるみたいな感覚。
うそびっち先輩(音井れこ丸)
私が個人的に敬愛している、ギャグ+ちょいエロな描写が抜群な漫画家先生が音井れこ丸先生。
先生の作品の中でも、バカバカしさと可愛らしさとエロさのバランスが一番取れてるのがうそびっち先輩だと思ってます。
「うそびっち」をまさしく体現していてあまりにも嘘過ぎるびっち先輩と、それを取り巻くさらなる嘘ビッチ。
暗闇で映画を見る回とか思い出すだけで最高です。
以上、独断と偏見で選んだ、気軽に読める5巻以内に完結する漫画でした。
ちなみに、なんで8選だったかというと、何も考えずに書き始めて、パッと思いついたものが8つだったからです。あえて今回含めなかった超有名作品や圧倒的名作、それからちょっと人には進めにくいけど個人的には大好きだというような作品もまだまだありますが、一旦今日はこのあたりで。
きっと世間にはまだまだ有名になっていない傑作が眠っているはず。是非、あなたの気に入った作品も紹介してください!