ささざめブログ

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【祝映画化決定!】ホラーミステリドラマ『この動画は再生できません2』の感想

ホラー(風)ミステリードラマ、『この動画は再生できません2』が完結したため、感想を書く。

第二期第一話を見たときの感想は以下で書いています。

sasazame.hateblo.jp

 

作品紹介

・番組公式HP

www.tvk-yokohama.com

 

テレビ神奈川放送。Amazonプライムビデオでも同時配信中。

かが屋が扮する映像制作会社の二人が、投稿映像、あるいは偶然手に入れた映像を分析して、一見心霊現象にも思える映像に隠れた秘密を暴いていくホラーミステリ。

その構成の妙、投稿映像部分のクオリティの高さと、謎解きの爽快感が大変好評な作品。

 

第二期第一話はなかなか謎を含んだ終わりを見せて、先が気になるヒキを見せたが……。

最終話には、あまりにも意外すぎる人物の真実が明らかに!しかも映画化まで発表。1話の中で三回くらい「ええー!」と叫びましたよ!

 

以下、ネタバレも含んだ感想を綴ります。ご注意ください!

 

各話感想

1話 AFFAIR

前シリーズからの振り返りや、今シーズン最終話に向けたジャブも入って、盛りだくさんな第一話。

そうそうこんなんだった!と思い出して楽しくなる一方、投稿映像部分は「浮気をごまかしてたら心霊現象みたいになった」というかなりしょうもない話なので、前回の第一話と比べると見劣りする回。

ただ、やはりかが屋の二人の掛け合いや、謎が解けたときの快感は変わらず得られる作品だというのを再確認出来る回。

これはなにかありそうだな、と思っていた部分はやはりなにかあったのが最終話で明らかに。

 

2話 GAP

「呪いと見せかけてただのパワハラ現場だった」という、YouTuberがテーマの回。

これは、前作の第4話ブラック企業の新入社員の話と通ずる内容でしたね。ちょっと目新しさにかけるかなという感覚はあり。

YouTuberの解像度が高く、うわーいやだなーwという感情が凄くあふれる。例のプールが登場して個人的に盛り上がっていたら、そこのスタジオをまるごと使った仕掛けになっていて、なるほど!と思わされた。

作中の名前は違ったけれど、本当に「例のプール」のスタジオで撮影されています。

www.pstudio.co.jp

 

3話 INCIDENT

激エモ回。投稿映像ではなく、たまたま買ったビデオカメラに入っていた映像。これは私的にはかなりグッと来る回でした!

映像部分は、青春っぽい映像から始まるも、重病の雰囲気や、最後には事故の映像と、結構不穏でかなりよく出来ている印象。そして謎の解決により全て解き明かされたときの爽快感。このシリーズの良いところが詰まった回でしたね。

漫才コンビ役の二人、めちゃくちゃ雰囲気あって最高でした。

 

4話 ENDLESS

第二期最終話……衝撃の連続の回。

第一話で含みをもって登場していた女性が、実は元気ハツラツなディレクターさんだったことがわかる。その後はもう怒涛の展開。異常過ぎる理髪店に訪れる掃除屋はまさかの人物、中華出前を持ってきていたおじさん。

まさかの第一期から継続していて出演していた彼にあんな隠された素性があるだなんて……と、いやいや嘘なんじゃない?と疑いたくなる内容でしたw しかも掃除してるシーンがかなりグロい! 地上波でよく流したなこれと思うほどw

でも、ディレクターの女性がきゃぴきゃぴ元気だし(ガチコワのDVDパケ見てニヤニヤしてるのがかわいい)、鬼頭さんは相変わらずのんきな雰囲気だしで、中和されてちょうどいい感じ。最後には、さらなる謎の雰囲気を漂わせながら、映画化決定の文字が。リアルに「えー!」と声がでました。

 

第一期の見え方すら変わってしまう衝撃の第二期

第一期は、ラストで鬼頭さんが死んでいたことが明かされることにより、それまでの物語の見え方が一変したシリーズだった。

第二期では、途中江尻さんに実はなにかあるのではという仕掛けも入れながら、第一期から登場する別の人物に衝撃の設定を打ち込むことで、またさらに第一期からの物語を激変させるラストを見せた。

最初から計画していたことなのか、いや、きっと第二期が始まったときに考えたのだとは思うが、それにしたって思いつかないだろう。いや、正しくは、思いついてもやらないだろう、こんなこと。まあ、物語で、あとからキャラ付けを追加して激変させるなんてのは常套手段だとは思うが、それにしたって……。

 

もう色々な感想が、その衝撃に吹き飛ばされはしたものの、冷静に振り返ると、今回も安定した謎解きの快感あり、また、幽霊の鬼頭さんと何故か見えてる江尻さんという不思議な二人の掛け合いが楽しい作品だった。

先述の通り、2024年には映画化も決定しており、続報が待たれる。いやはや楽しみだ!